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第37話

「中断してすみません.....。僕を抱いて、くれますか...?」 「出来る限り、優しくする」 そっとキスを交わし、シャルル様の手が僕の身体をすべった。 目が覚めた時、隣には温もり。 腕まくらをしてもらっていたみたいだ。 朝を一緒に迎えられるなんて、こんなに嬉しいことがあるだろうか。 昨夜のどきどきはまだまだ残っているようだ。 シャルル様のかっこいい寝顔を見ては、心臓は浮き足立ってしまう。 「ん......レナ?...おはよう」 「お、おはようございます」 シャルル様は手のひらで頬を優しく、優しく撫でてくれる。 「レナのそばにいると、温かいな」 「シャルル様......僕は貴方を愛してます」 「あぁ......、ちゃんと伝わっている。俺も......愛してる」 愛してるっていうのを受け入れてもらえて、そして返してもらえる。 なんて、幸せなんだろう。 この幸せが永遠に続くように願って、僕はシャルル様と顔を見合わせて微笑んだ。

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