ショーンがこの場にいたら、こんな大切な時に何をやっているのだと怒られるだろう。 　あの馬鹿力のことだ、俺の首根っこを掴み、部屋の角までぶっ飛ばすに違いない。 　俺の膝に乗り、必死で口づけをくれるアサの両手が俺の肩につくと、小さな手から気持ちの良い温もりが伝わってくる。 　帰ると言う単語を知らないアサに、国に帰りたいと直接言われたわけではないが、あの取り乱し方からすると、帰ると決めたのだろう。 　言葉がもっと通じれば、お互いの気持ちをしっかりと伝えられたはずだ。 　数年一緒にいたら、アサはすらすらと話ができるようになっていたのだろうか。 　それも、アサが帰ってしまったら、実現しない夢だ。 「ンッ」 　シャツの隙間から手を滑らせると、華奢な腰が反り返る。 「アサ、大丈夫だ。気持ちいいな」 　上下に手を這わせていくと、うずうずと動き出す小さな体が何よりも愛らしい。 　シャツの中で手を上へ上へと進めていくと、俺の舌を追いかけていた唇が離れていく。 　そんな小さな変化でさえ心を陰で覆うような寂しさを与える。 　焦るようにアサの顔を見つめると、恥ずかしそうに目線を下げシャツを下へと引っ張っていた。 「気持ちよかったのか、アサ？」 「…ン」 　下を向いたアサの頬は真っ赤に染まり、漆黒の前髪の隙間からチラチラと覗き見えている。 　アサが必死で隠すソレに右手を滑らせると、子猫のような可愛い鳴き声が、薄く開かれた唇から漏れてきた。 　布越しに這わせていくと、指の動きに合わせてゆらゆらと腰が揺れている。 　力が入らなくなったのか、胡坐をかいた俺の膝に腰を下ろしたアサは、無意識に小さな尻を俺の身体に擦りつけていた。 　薄く色づき始めた頬、唾液に濡れ輝く紅い唇、気持ちよさそうに薄まる瞳、全てが愛しくて、このままどこか遠くへ逃げたら、この愛しい子を独り占めできるのではないかと、心が苦しくなっていく。 　勢いよくシャツを脱がせると、薄桃色に色づいた胸の飾りが目の前に現れた。 　指で先端を撫でゆっくりと可愛がりたいと頭で思うが、興奮にあおられた俺は、気づいたときにはもうすでに、この美味しそうな果実を口に含み、ぐにぐにと舌で愛でていた。 「ハゥッ、ンッ」 　舌先をとがらせ円を描くように舐めまわすと、アサが胸を突き出すように背中を反らせた。 　快感に流されていく愛しい少年に気を良くし、舌先で転がすように愛撫を続けるとツンと硬さを増す。 「アァ…二ッル！」