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第22話 外出 Ⅲ〜side創〜
休日のゆうごは 仕事の時と違って髪を下ろしている
それだけでもカッコイイのに、今日の服装は スーツと印象が ガラッと変わるものだった
薄手の黒のVネックのニットと 細身の色の濃いデニムに、ミリタリー系の上着を着ていて 少しワイルドに見える
すれ違う人は、男の人も女の人も 皆振り返ってゆうごを見ている
隣にいる色物な僕は 少し複雑な気持ちになった
でも
「ん⁇ どうした⁇」
乗り物に並んでいる最中 僕がジッと見つめると、ゆうごは首を傾げながら 目を細めて笑いかけてくれて、その顔を見るだけで 何だか照れ臭くなる
「…何でもない」
フェンスを掴み 後ろに体重をかけていると 、バランスを崩しそうになったが、ゆうごが支えてくれたおかげで 大事には至らなかった
怒られるかと思ったのに、それでもゆうごは フッと笑ってくれて 妙にそわそわする
「気をつけろよ⁇」
「…はい」
前の人が進んだのを見て 僕は早足でその場を離れた
当然 直ぐ隣にゆうごも来るんだけど、僕は顔を上げる事が 中々出来なかった
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