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第151話 甘時
佑吾からの浴びる様なキスが擽ったい
額 目元 頬 口 顔中至る所に 佑吾の柔らかい唇が当たる
「ん…ゆ 佑吾⁇」
何だか恥ずかしくて呼び掛けると、佑吾は僕から唇を離して ニコッと笑った
「俺、創の事手放す気なんて1ミリもないけど創はそれで大丈夫⁇」
顔は笑っているのにどこか狂気染みたその表情に 一瞬ゾクッとした
でも
「うん…僕の事…離さないで⁇」
自分の事なのに 両親の事を問われた時、どうしたいのか 本当に分からなかった
好きなのか嫌いなのか それさえも答えを出せない
でも今ハッキリと分かる事は 佑吾が好きって事
ずっと 傍に居たいという事
「佑吾…好き…」
佑吾が居てくれさえするなら 僕はもう 本当に何もいらないよ
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