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第23話

「う、あっ……あ、あ……」  他と比べたことなどないが獣人のソレは人間のモノよりも大きくて太いと聞いたことがある。受け入れる方は大変だと。  今まさにクレエの後孔に差し込まれた熱は暴力的で、いくらΩの身体が受け入れるように出来ていても最後まで入れるのは不可能に思えた。  内襞がレストの熱にまとわりついているのが自分でもわかる。蠢いて熱を奥へと誘導している。もう十分、苦しいのにクレエの本能はレストを離そうとしない。もっと、もっとと激しく求め、それのせいで壊れてもいいとさえ思う。  圧迫される感覚に窒息するのではないかと短い息を何度もして、額に浮かぶ汗が横に流れていく。  ゆっくりと、ほんの少しずつ奥へと進む熱の塊。内臓が押し上げられていく感覚にギュッと目を閉じる。 「クレエ……息して……ゆっくり、深呼吸して」  閉じていた目を開けてみるとレストの表情も苦しそうだった。気が付かないまま、レストのモノを締め付けていたらしく、クレエは何とか深呼吸をして身体から力を抜いた。レストも同じように深呼吸をする。ポタポタとレストの汗がクレエに落ちていく。 「ん……クレエ、大丈夫か……?」  声を出して返事をする余裕はなく、小さく頷いて返す。 「最後まで、入ったけど……痛くはないか?」  時間をかけてくれたおかげで幸い痛みはなかった。圧迫される感じや違和感はかなりあったけれど、自分の中にレストが全部入っていることの方が嬉しい。 「大丈夫、だから……レスト……気持ちいいか?」 「ああ……お前の中は温かくて、最高に気持ちいいよ」 「ん、良かった……」  微笑むと中の熱がさらに大きくなった気がした。クレエの頭を掻き抱いてレストの腰がそっと動き出した。 「あ、はっ……」  ほんの少し動くだけでビリビリと全身が痺れた。  額から汗が出るたびにレストの舌がそれを舐めとってくれる。舌はクレエの身体のあちこちを舐め、その独特の柔らかな感触に肌が粟立った。

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