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第6話〜3〜

お兄さんは北橋 晴也というらしい。 成り行きでハルって呼ぶことになったけど馴れ馴れしくないかな… それに1回呼んでみたらハルは少し固まって顔を少し赤くしていた。 熱…? 僕が大丈夫?って聞くと笑顔で元気って言われたからよかった… そして僕は家の中を案内してもらった それにハルは小説家らしい 僕は本が好きだからどんな本を書いてるんだろうって興味が湧く。 ハルの仕事部屋に入るとたくさんの本が並べてあってつい声を上げちゃった そしてある本に気づいた 『きたや』先生の本だ。 僕は前きたや先生の本を読んでからすっかりファンになってしまって新刊が出る度に毎度買っていた。 そして驚くことにきたや先生はハルだったらしい 今思うと本名の『きたはし はるや』の『きた』と『や』を合わせてきたやなんだ!って気づいた 緊張しながらも握手を求める。 でもハルが動かないのでしまったと思った。 …調子に乗ってしまった……… まともにハルの顔を見れなくて俯く。 でも目に溜まった涙が零れそうになってきた するとぎゅっと手に感触を感じた。 見上げるとハルは僕の手を優しく握ってくれた。 「なんだ。 握手ならいつでもするよ それより泣かないで?」 そう言ってハルは綺麗な手で僕の涙を拭ってくれたのだった

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