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第17話〜眠れない〜
南が風呂に入ってる間に服を置いておいた。
俺が仕事をしてると扉が開く音がしたので振り返ると目を疑う。
まず短くも長くもないしっとりした髪を耳にかけていてとても色っぽく、妖艶な美しがあった。
それに加え、俺にとっては小さくても南には大きかったらしく、服は軽くワンピース化している。
昨日は昔、従兄弟が高校生の頃に置いていった服を渡してちょうど良かったのだ。
服は縮んでいたためもっと小さかったと思うけど…
それにしてもみんな俺の家にいろいろ忘れすぎではないだろうか…
……いや、考えないにしよう。
兎に角、今俺が使ってる服じゃ南には充分大きいことが分かった。
明日はいっぱい南に似合う服を買おう。そう思った。
「ハル、まだ寝ない?」
俺がまだ仕事をしてると少し申し訳なさそうに南が問うた。
時刻はいつの間にか11時を回っていたのでやっていることを中断して2人で寝室に向かう。
俺はおやすみと言っておいたが、昨日の事もあって南が穏やかに寝れるまでは起きておこうと思い目を瞑るだけにしておいた。
15分くらい経った頃だろうか。
不意に南が俺の頬にチュ、とキスをした。
そして南は寝たのだが、俺は当然寝れるわけもなく…
何故キスをしたのだろうか
何故俺なのだろうか
などと色々考えてしまい、結局寝れたのは3時過ぎ頃だったのは言うまでもない………
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