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第58話〜東さんに〜

ハルが休憩しに行った後、僕はさっきのことを東さんに話した。 白咲さんのこと、ハルのこと。 最初白咲さんの話をした時は眉をひそめて話を聞いていたのに、ハルの話をした時は呆れ顔をしていた。 「さっきからすごい表情豊かだけど……」 「あぁ、ごめん。気にしないで! じゃあまず1つずつ問題を解決してこっか〜」 「問題…」 「そ。まずは由理花ちゃんからだね〜」 正直僕はハルの親友?に相談するのは気が引けたけど、僕の相談相手なんてハルか東さんしかいない。 ハル本人に言うのが出来なくて、東さんに相談することにした。 「俺も正直由理花ちゃんは苦手でね… でもやっぱりまだ晴のことが好きなのか〜」 「…やっぱり??」 東さんの言葉に引っかかる。 「晴からは由理花ちゃんのこと聞いたんでしょ? 実は2人が別れた2年後かな?由理花ちゃんの友達が言ってたんだけど、別れた後もずっと晴の後を追ってたらしくて…簡単に言うとストーカーと化してたんだよね〜 でもストーカーするだけで話しかけたりはしなかったから、南ちゃんに想いが爆発しちゃったのかも。」 「ストーカー…」 「そこで晴の話になるんだけど、これは晴に相談した方がいいと思う」 「えっ」 「正直これは晴が必要不可欠だし、南ちゃんが身を引くのはおかしいと思うんだよね〜 嘘ついたのは晴に謝って、相談しよ? きっと許してくれるよ」 でも、そうしたらハルが… 僕がいなくなれば全て解決するのに… すると東さんは聞きたいことがある、と僕に問うた 「俺思うんだけど、なんで南ちゃんはすぐに死のうとするの?」 思いもよらぬ質問に驚く だって、僕がいなくなれば全て解決するのだからそう思うのは当然…… 僕は思ったことを言ったけど、それを聞いた東さんは大きなため息をした。 「…俺、自分を大事にできない子嫌い。 多分、晴もそうだと思うけど。」 「なっ!?」 突然豹変した東さんに僕はただただ戸惑うことしか出来ない。 さっきまでの、軽いノリだけどちゃんと相談に乗ってくれる東さんじゃない。 今の東さんは………何故か怒ってた。

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