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第80話〜2〜

俺がたじろいでいると優が話題を変えてくれた。 「ていうかお邪魔してもいい? 僕立ってんの疲れちゃった」 こういう思ったことをすぐ言ってしまうところも変わってない… 俺達は直ぐに優を招き入れた 部屋に入った瞬間どかっとソファに飛び込む そして俺の顔を見て『お茶まだ?』だ。 いかん 忘れてはいけない 南の家のことは世間を騒がせた。 南もある意味有名人なんだ。 信頼できる人に相談したく、優に頼んだのだから怒るな俺。 それに成人する前までは優はこんなこと言わなかった。 多分、テンションが上がりすぎてるんだと思う… 優は昔からテンションが上がりすぎるとぶっきらぼうな物言いをしてしまう 俺は優のその性格を知っているから良いのだが、初めて会う人は気分を害さないか心配だ 「はいどうぞ。 優の大好きな茶葉の紅茶」 「えー!覚えてたの!? まぁ飲んであげてもいいけど!?」 「はいはい」 優にはもう無の感情でいてしまおうか… そんな思いが生じた 優への相談はすぐ終わったのだが、せっかく来たのにすぐ帰るのは嫌だ。との事なので長い時間家に留まっていた。 とにかく疲れた……… 夜ご飯も食べていったのだが、途中つまみ食いをするのだから全然晩飯が出来上がらない それなのに『ご飯作るの遅すぎ』と言われた… でも優がつまみ食い常習犯なのを忘れてたのは俺なので落ち度はこっちにある それに1番は優が南に構いすぎる ずっと南に触れているのだ 何度南から離れさせてもまたくっついていく お前はコアラかよと言いたくなった程だ… 「は、ハル? 大丈夫??」 俺がため息をしたのに気づいた南が話しかけて来た 「あぁ、大丈夫だけど… 優が南にベッタリだったなと… あいつまさか南を好きなんじゃ…」 「えっ、それはないと思うよ」 なんだその自信は… 「だってね、ハルがいない所でずっとハルの話してたし、最近のハルのこととか聞かれたの 優さんはハルのことが大好きなんだね」 南にそんな笑顔で言われてなんか複雑だ… 俺は南の恋人なんだが…… それを口に出そうとも思ったがやっぱり辞めた それに気づいた南に悲しそうな顔で謝られたくなかったから…………

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