37 / 64
36《出逢えた幸せ》
「アサト…凄い、ハァ」
突き上げるたびキツく絞まる胎内…
焔のように熱を帯び上がる呼吸を抑えつつ、愛おしいそのひとと繋がれている慶びを、全身で伝えていく。
「ァ、身体が痺れて…っふァ、ずっと気持ちぃい、ラウ、だめっも、オレ…変になるッ」
「ッ…俺もッ」
包み込むように巻いたふさふさの尻尾が胸元を刺激し、片方の手の腹で、感じまくって濡れそぼったアサトの性器をしごき上げる。
「ぁッ、ア…ぁあんッ」
いくっ!!
「くッ…出すぞ、いいかッ?」
アサトの胎内がより一層躍動し、ぎゅっぎゅっと締めつけられて…
「んッ、らうの、せいし…ぁン、欲しいッオレのなかにッ、出してっ、お願いッ」
「アサトッ、っィくッ!!」
抑え込まれていた精が、ドピュドピュッとアサトの胎内に勢いよく弾け出す。
「ふぁ、ァあ…凄いっラウのが…ッ」
ラウの精液が腹の奥から満たされていく感覚に震えながら…
射精を続けるラウの中心をビクビクっと無意識に締め上げ、最後の一滴まで精を絞りとる。
「ハァ、ハァ…っ愛しているアサト…一生離さない」
まだなお気持ちいい胎内を味わいながら、優しく抱き寄せ唇を舐める。
射精とともに亀頭球も更に硬く大きくなって、受精の確率を上げる為、結合部をより強く固定し、種をこぼさないように密着する。
そしてアサトの腰を固定したまま、ラウはあぐらをかいて座り直し、いつもの体勢になる。
「ハァ、んっ、オレも愛してる、ラウ本当に好き」
柔らかなラウの毛に包まれる。
斜め後ろを向いて見上げ、上がった息を落ち着かせながらラウの頬の毛を撫でる。
「アサト…俺はお前に出逢えて幸せだ」
「ん、オレもだよ」
そうオレの髪や頬をくんくん匂う、突き出たカッコイイ鼻先にチュッと口づけする。
「あぁ」
すると、やはり大きな長い舌で唇をぺろんと二回舐め返してくる。
「ふふっ」
ラウと繋がったまま、まったりタイム。
「…アサト、」
ラウはアサトを慈しむように、頬や腕、背中を舐めて、ついでに自分の傷口も舐めて血痕をなくしていく。
「ケガ、大丈夫?」
少し心配になってきいてみる。
「あぁ、大したことはない、もう血も止まったから」
「ん、でも…ちゃんと手当てしてもらってな」
「あぁ、ありがとう、今はアサトを愛することの方が大切だから」
そう、優しく抱き寄せ頬をぺろりと舐める。
「ふふ、ばか…」
クスクスと笑うと、結合部を通じてラウにもダイレクトに伝わり、繋がっていることを実感する。
ともだちにシェアしよう!