6 / 6

第5話 エピローグ

 桃矢は空き教室に入ると厳重に鍵を掛けた。すると、部屋の中は二人の甘い匂いで充満してしまい、更に春樹と桃矢の心の距離を詰めていくのだった。 「桃矢……抱いて……早くぅ」  春樹は桃矢の腕に巻き付き、潤んだ瞳でそう言った。すると、桃矢の目付きが変わり、さっきまで保っていた理性の限界が爆発したかのように、春樹の唇を貪った。 「ンンッ……ンッ……ハァ…ぁ……」  お互いの舌が合わさった途端、今まで明弘を拒んで来たのが嘘のように、春樹は熱くなった下肢を桃矢に擦り付け、その先を強請るように動いた。そんな春樹に、桃矢が耳元で甘く囁く。 「春樹……愛してる……」  その言葉に春樹は涙し、我慢汁を溢れさせ、桃矢の手を持ち、自ら触って欲しい場所を誘導していった。 「ンッ…ハァ……アッ……ンンッ……触ってもっと…もっとぉ……」  すると、桃矢は春樹のシャツを破き、白い透き通る肌に唇を寄せ、熟した二つの突起に舌を這った。その気持ち良さに、春樹の身体は仰け反り、艶かしい声を漏らす。 「春樹……俺……アイツとは別れたから……」 「え……? あッ、アンッ……」  突然の話しに、最初何を言っているのは分からなかった。でも、愛撫されながら、自身の心が満たされていくのが分かる。 「だから、俺と番になってくれ……。お前が一番なんだ……昔から、ずっと」  昔から、ずっと。その言葉に、春樹はようやく自分の運命の番が誰だったのかに気付く。  あの甘い香りは、その人が自分の運命の番だと知らせる為に放たれていた物だったのだ。だから、離れてもその匂いが忘れられない。 「桃矢……っ……ハァ……俺も……俺も……桃矢がね……一番だった……っ」  そして、互いの身体が合わさった時。匂いが更に香りを強め、心も身体も全て溶けたように一つになって行く感覚がした。 「お願い……桃矢の番にして……。俺……桃矢と……ずっとずっと……一緒にいたい……」  もう、間違えたりしない。手放したりもしない。桃矢こそが、自分の運命の番だ。 「春樹……」 「アンッ! ンー……ッ……アッ……はぁはぁ…ンーーーッ……」  桃矢がいつの間にか自身の猛ったペ◯スを片手で持ち、正常位のまま春樹の中に挿入させようとしていた。それを待ってましたと言わんばかりに、春樹のア◯ルがぐちょぐちょに濡れるのが分かった。 「ハァ……ンッ……アァ……」  そして、その熱くて脈打つ物がググッと強引に中へと挿入された瞬間、目の前がチカチカして、何度も射精してしまった。その締まりに、桃矢の眉根が寄って苦しそうに息を吐いて耐えていた。 「と……うやぁ……噛んで……首噛んで……ッ」  そんな桃矢に、春樹は自身の首を差し出すように左を向き、ここを噛んでと懇願した。その誘いに、桃矢は嬉しそうに笑う。 「春樹……もう…離さない……っ。愛してる……」 「桃矢ぁ……アアッ!」  ガブッ。そう音が聞こえた気がした。でも、音よりもその噛まれた部分がズキズキと傷み、その痛さに桃矢とようやく番になれたのだと実感が湧き、嬉しすぎて涙が出た。 「と…うや……」 「春樹……」  春樹と桃矢は何度もお互いの身体を甘く噛み、繋げ、キスをして、お互いの存在を確かめ合う。  そして、これから先も、春樹は桃矢から、無償の愛を貰い続けるのだった。

ともだちにシェアしよう!