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「……えっと、忍先輩」 「はい」 「初めて見たときすごく綺麗な人だと思って」 「……はい?」 あれ、待って。 ──俺、今告白されてる? 正直、告白されることなら何度もあった。だが男とつき合う気はないしそもそも名前も知らない奴とつき合うことすら忍のポリシーに反することなのでありえないのだが。 片谷が首をさすりながらそう言っていたが、急に動きを止めて目だけで忍のことを見てくる。 その顔は今まで目にしたことがないほどに整っていて。 それに驚いて動けずにいると、片谷が背筋を伸ばして忍の顔を見据えた。 「あなたのことが……好きです」 「は!?」 イケメンに告白された。 しかも、スマートすぎる。 こんな直球に好きだと言われたのは初めてで、顔が赤くなっていくのがわかる。 落ち着け、俺。丁重にお断りするんだ。

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