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Ⅰ 零9.5《おまけ+ 特別授業》

ちょおーっと待てェェェーッ!! 「零」 「はい」 「保健体育の授業で習ったよな」 「第二次性徴ですね」 話が早いな。 『保健体育』と聞いてすぐに第二次性徴を連想するあたり、こいつ真面目な顔してむっつりスケベだな。 「陰茎」 「はィィ~」 なんつった?むっつりスケベ 「むっつりスケベではありません。むっくりスケベです」 でんっ!! 「ギャアァァァーッ」 むっくりスケベ♠!!なに、むっくりさせてるんだァァァー!! 「陰茎」 「言うなッ」 「陰茎が勃起し、尿道口から精液を放出する現象が射精です」 「……は?」 「思春期に初めて射精する事を精通と言います。性的に興奮して寝ている間に射精が起きる現象は夢精です。 音緒は、精通は夢精でしたか?」 「なななっ」 「違いましたか?では、オナニーで精通したんですね」 「おな、おなっ」 「オナニー」 そう、それ! 「オナニー知りませんか?自分の性器を手などで刺激して快感を味わう行為ですよ」 「知っとるわー!!」 ん?手など……って、手以外の何で刺激するんだ? 「床にこすりつけたり、おもちゃなどでも~」 解説せんでええわッ むっくりスケベがァァァーッ 「当然知ってますよね。毎日してるんですから」 「なななっ」 「オナニー」 「おおっ、俺はおなっ」 「オナニー。自慰とも言いますよ」 そう、それ! 「そんなのしない」 「しないなんて……恥ずかしいですね」 なんで? おな…にぃ……って、人に見られたら恥ずかしい行為だろ。 「自慰しないで、夢精でお漏らしなんて。音緒は卑猥なやらしい子ですね」 蒼穹の瞳が濡れた翳りを帯びる。 「俺は……むせぃなんて」 「毎日1億個の精子が精巣で作られているんです。雄が外に出す方法は限られています」 ……音緒は童貞でしょう。 「ナアァァァァーッ!!」 「どどどっ」 「あなたは一生童貞ですよ。私だけの雌にしてあげます」 ココ♪ 「ヒャアっ」 パイロットスーツは体にピッタリ、フィットしてるんだっ 無闇につんつん、するな! 「じゃあ、これならいいですね」 「ウヒンっ」 「気持ちいいですね?」 「フヒィィ~」 グニグニ、指が。 節張った指が、パイロットスーツ越しに秘された窄まりを押しては、クニクニ~、ハヒっ 卑猥な孔の中に入ろうと弄ってくるぅ~ 「ちゃんと開発してあげるから、心配しないで……」 吐息が耳朶を嬲る。 「初心者向けのサイズじゃないけれど、しっかりほぐせば入りますよ。みっちりして気持ちいいから、試してみましょうね♪」 みっちりするんだ…… ソレ、挿れると…… 「はい。私にしか届かない奥の奥まで暴かれて、病みつきになりますよ」 ………ででんっ!! ギンギンギン★★★ 股間のソレ、前よりおっきくなってる~ 「当然です。興奮してますから」 「するな!」 「無理です!」 固い。 雄が、俺の下半身の場所にこすりつけてくる。 「興奮しますね……あなたの淫棒も、ほら。固くなってきた」 「いんぼぅ……」 「失敬。陰茎と言わなければいけませんね。海綿体に血液が充血していますよ。これが勃起です。言ってみてください」 「なん…で」 「言って」 膨張した熱の塊が突き上げるように…… これ、セックスの動きだ。 俺の脚の間のアレが芯を持つ。やめて。熱い。 俺はαで。 世界の頂点に立つ子の国のゾディアック5thで。 世界を管理する俺が、Ω如きにッ…… Ω如きのむっくりにぃぃ~~ 「おっき……しちゃう」 「おっきじゃなくて、勃起ですよ。仕方のないあなたですね。それにもう、勃起してるでしょう」 「なっ」 「一緒にイキましょう!私達は運命の(つがい)。αとΩは一心同体!さぁ、共に欲情の穢れたミルクを吐き出しましょう!!」 「ウギャアァァァー!!」 むっくりが、ででん、でんでんっしてくるーッ 「おっと、逃げないで。出さないと苦しいのはあなたですよ。……それとも射精管理がお望みですか。ドMの淫乱αが。 保健体育の授業だというのに、教科書に載ってない事を実習したいなんて。 いいだろう、特別授業だ。勉強熱心なワイセツ物を股ぐらに付けているんだな」 ウヒィィィィ~~~!! 「健全な雄の証だ。さぁ、濃厚な愛を吐き出せよ。私達の運命ミルクだ!!」 「零ォオオーッ!!」 「先生と呼びなさい。保健体育の特別授業の最中だぞ」 「こんな授業あるかーッ」 「白いミルクを!!」 「頭から白い湯気出して寝てろーッ!!」 プシュウゥゥゥゥー 天誅!!α直伝・正義の鉄槌 怒りのプシューだ。 ハァハァハァ…… 思い知ったか、Ω 俺は世界の頂点に君臨するαだ。 Ωは一生寝てろ。 ……俺の股ぐらで。 ……………… ……………… ……………… うっ。 ……………… ……………… ……………… 防衛行動とはいえ、プシューの衝撃で零が股ぐらに顔をうずめて倒れてしまった。 どうしよう。 このむっくりスケベ…… 「……保健室で介抱してください。あなたの膝枕で介抱されれば、すぐに良くなります」 一応生きてたみたいだ。 一応良かった。 「あなたのむっくりも、私がお口で介抱してあげますね♪」 こいつはァァァーッ 「やっぱり一生寝てろー!!」 プシュ 怒りのミニプシューだ。 俺の運命のΩは、むっくりスケベの変態だった。

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