11 / 35
Ⅰ 零9.5《おまけ+ 特別授業》
ちょおーっと待てェェェーッ!!
「零」
「はい」
「保健体育の授業で習ったよな」
「第二次性徴ですね」
話が早いな。
『保健体育』と聞いてすぐに第二次性徴を連想するあたり、こいつ真面目な顔してむっつりスケベだな。
「陰茎」
「はィィ~」
なんつった?むっつりスケベ
「むっつりスケベではありません。むっくりスケベです」
でんっ!!
「ギャアァァァーッ」
むっくりスケベ♠!!なに、むっくりさせてるんだァァァー!!
「陰茎」
「言うなッ」
「陰茎が勃起し、尿道口から精液を放出する現象が射精です」
「……は?」
「思春期に初めて射精する事を精通と言います。性的に興奮して寝ている間に射精が起きる現象は夢精です。
音緒は、精通は夢精でしたか?」
「なななっ」
「違いましたか?では、オナニーで精通したんですね」
「おな、おなっ」
「オナニー」
そう、それ!
「オナニー知りませんか?自分の性器を手などで刺激して快感を味わう行為ですよ」
「知っとるわー!!」
ん?手など……って、手以外の何で刺激するんだ?
「床にこすりつけたり、おもちゃなどでも~」
解説せんでええわッ
むっくりスケベがァァァーッ
「当然知ってますよね。毎日してるんですから」
「なななっ」
「オナニー」
「おおっ、俺はおなっ」
「オナニー。自慰とも言いますよ」
そう、それ!
「そんなのしない」
「しないなんて……恥ずかしいですね」
なんで?
おな…にぃ……って、人に見られたら恥ずかしい行為だろ。
「自慰しないで、夢精でお漏らしなんて。音緒は卑猥なやらしい子ですね」
蒼穹の瞳が濡れた翳りを帯びる。
「俺は……むせぃなんて」
「毎日1億個の精子が精巣で作られているんです。雄が外に出す方法は限られています」
……音緒は童貞でしょう。
「ナアァァァァーッ!!」
「どどどっ」
「あなたは一生童貞ですよ。私だけの雌にしてあげます」
ココ♪
「ヒャアっ」
パイロットスーツは体にピッタリ、フィットしてるんだっ
無闇につんつん、するな!
「じゃあ、これならいいですね」
「ウヒンっ」
「気持ちいいですね?」
「フヒィィ~」
グニグニ、指が。
節張った指が、パイロットスーツ越しに秘された窄まりを押しては、クニクニ~、ハヒっ
卑猥な孔の中に入ろうと弄ってくるぅ~
「ちゃんと開発してあげるから、心配しないで……」
吐息が耳朶を嬲る。
「初心者向けのサイズじゃないけれど、しっかりほぐせば入りますよ。みっちりして気持ちいいから、試してみましょうね♪」
みっちりするんだ……
ソレ、挿れると……
「はい。私にしか届かない奥の奥まで暴かれて、病みつきになりますよ」
………ででんっ!!
ギンギンギン★★★
股間のソレ、前よりおっきくなってる~
「当然です。興奮してますから」
「するな!」
「無理です!」
固い。
雄が、俺の下半身の場所にこすりつけてくる。
「興奮しますね……あなたの淫棒も、ほら。固くなってきた」
「いんぼぅ……」
「失敬。陰茎と言わなければいけませんね。海綿体に血液が充血していますよ。これが勃起です。言ってみてください」
「なん…で」
「言って」
膨張した熱の塊が突き上げるように……
これ、セックスの動きだ。
俺の脚の間のアレが芯を持つ。やめて。熱い。
俺はαで。
世界の頂点に立つ子の国のゾディアック5thで。
世界を管理する俺が、Ω如きにッ……
Ω如きのむっくりにぃぃ~~
「おっき……しちゃう」
「おっきじゃなくて、勃起ですよ。仕方のないあなたですね。それにもう、勃起してるでしょう」
「なっ」
「一緒にイキましょう!私達は運命の番 。αとΩは一心同体!さぁ、共に欲情の穢れたミルクを吐き出しましょう!!」
「ウギャアァァァー!!」
むっくりが、ででん、でんでんっしてくるーッ
「おっと、逃げないで。出さないと苦しいのはあなたですよ。……それとも射精管理がお望みですか。ドMの淫乱αが。
保健体育の授業だというのに、教科書に載ってない事を実習したいなんて。
いいだろう、特別授業だ。勉強熱心なワイセツ物を股ぐらに付けているんだな」
ウヒィィィィ~~~!!
「健全な雄の証だ。さぁ、濃厚な愛を吐き出せよ。私達の運命ミルクだ!!」
「零ォオオーッ!!」
「先生と呼びなさい。保健体育の特別授業の最中だぞ」
「こんな授業あるかーッ」
「白いミルクを!!」
「頭から白い湯気出して寝てろーッ!!」
プシュウゥゥゥゥー
天誅!!α直伝・正義の鉄槌
怒りのプシューだ。
ハァハァハァ……
思い知ったか、Ω
俺は世界の頂点に君臨するαだ。
Ωは一生寝てろ。
……俺の股ぐらで。
………………
………………
………………
うっ。
………………
………………
………………
防衛行動とはいえ、プシューの衝撃で零が股ぐらに顔をうずめて倒れてしまった。
どうしよう。
このむっくりスケベ……
「……保健室で介抱してください。あなたの膝枕で介抱されれば、すぐに良くなります」
一応生きてたみたいだ。
一応良かった。
「あなたのむっくりも、私がお口で介抱してあげますね♪」
こいつはァァァーッ
「やっぱり一生寝てろー!!」
プシュ
怒りのミニプシューだ。
俺の運命のΩは、むっくりスケベの変態だった。
ともだちにシェアしよう!