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第59話

再度ベッドに押し倒された三条の脚を持ち上げた長岡は、アナルにローションを塗りたくる。 懇切丁寧にナカに塗り付けられ、口から甘ったるい声が漏れていた。 「ぅ……、ぁ…」 「力入れんなよ」 ぬぐぐ…と割り拡げられる後孔に、シーツを掴むで堪える。 痛い訳ではない。 気持ち良くなれると知っていても、太くて息を詰めてしまうだけだ。 「息、しろ」 「…はぁ…っ、ぁ…ハァっ」 眉間に皺を寄せると顔中に何度もキスをしてくれた。 眉間にも。 「皺、よってんぞ」 「…だって、」 「俺のせい?」 「……ん、正宗さんが、好き過ぎて…」 「んだそれ。 可愛い過ぎてやべぇ」 鼻が触れ合う距離で優しく穏やかに微笑む長岡の首に腕をまわした。 近過ぎて長岡の綺麗な顔しか視界に入らない。 その目に映る自分を除いては。 「誕生日おめでと、遥登」 「ありがとうございます」

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