次第に三条は、はくはくと酸素を取り込み始めた。 酸素が足りずくらくらする。 それなのに、息をするよりも甘い声ばかりが出て上手く呼吸が出来ない。 「ぉ……ぐッ…、ぁ…ぁ…き、ち……ぃ……」 前立腺から精嚢を抉られ、先から体液を吐き出した。 長岡のワイシャツやネクタイが濃いシミをつくる。 くっついている箇所が全部気持ち良い。 「ﾊｧ…、やべぇ、きもち。 遥登、口開けてみ」 髪を耳にかけながら口を吸れ、上顎を舐めたり舌を甘く噛んだり口腔内を愛撫される。 こんなのとけてしまう。 頭も身体も、理性も。 唾液を混ぜ合わせ喉を上下させる。 飲み切れなかったそれが顎のラインを濡らしているのが更に官能的だ。 「ぃ…き、…ちぃ…、……あ、あッ」 カリまで引き抜き、根本まで埋め込まれる。 「カリｯ……で、…ぇ、う"……んぁっ……もっと……」 カリが縁を拡げ隙間から吐き出された精液が垂れている。 それにすら感じる三条は、ぴゅくっと透明なモノを吐き出したが、律動は止まらない。 頭がかくんかくんと揺れる。 身体が言う事を利かない。 だけど、長岡がいるから理性を手放せられる。 「いきそ…」 掠れた声に身体が受け止める準備をする。 後孔は痛い程締まり、うねうねと誘う。 身体の奥がじくじく疼いてその瞬間を待つ。 「イく…、はる…っ」 長岡の息が上がり奥歯を食い締めたと思った瞬間、精液を叩き付ける様に射精された。