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第114話

もぞもぞと動くもう1つの身体に、意識が覚醒する。 あさ…? 眠い目を開くと視界いっぱいの綺麗な寝顔と良いにおい。 薄暗い中でも此処が何処なのか解る。 そうだ、夜中に帰ってきて風呂だけ済ませて寝たんだ そして漸く今日が外泊日だった事を思い出した。 点けっぱなしの冷房で冷やされた空気に長岡の体温が気持ち良い。 体温の低い恋人だが、その体温すら愛おしい。 特に夏場は最高だ。 腕枕をしているのとは反対の手で腰を抱かれ身動きが取れないが、三条もどうせ離れるつもりはない。 胸に顔をくっ付けて心音を聴きながらうとうとと微睡みを楽しみ、恋人が起きるのを待つ。 それも贅沢。

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