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第133話

「良い子だ。 お利口さんだな」 長岡の指が愛用しているベルトのバックルに触れる。 カチャカチャと金属がぶつかる音がして、ベルトとボタンを外されるとチャックを節だった指が摘まんだ。 思わず手首を掴むと、その手まで真っ赤になっていた。 「擦るだけだって」 「ほ、んと…ですか…」 「俺からはな」 意味深な言葉を吐いた長岡は、右口角を上げる。 「足り、るんですか…?」 「我慢するよ」 ジッパーを摘まんだままの長岡の指は動かない。 顔を一瞥すると、ニヤニヤと此方を見ていた。 そんな顔でさえ、格好良くてドキドキが止まらない。 爽やかで綺麗な人が自分にだけ見せてくれる顔。 誰よりも多く見る事の出来る髪型。 優越感が沸かないなんて、それこそ嘘だ。 大きな声では言えない関係だが、それ位許されるだろ。 冷たい手から手を離すと、首に巻き付ける。 顔のすぐ近くでふわふわといいにおいが鼻孔を擽る。 長岡のにおいだ。 唇を舐め、長岡の好みに強請った。 「我慢…しないで、ください」 「良いねぇ」

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