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第181話
パタンとドアが閉められると玄関は薄暗くなった。
息、吹き込まれた…!?
キスは散々されてきたししてきたが、これははじめてだ。
エロすぎる…
心臓痛い…
頬が熱くて、心臓がドッドッと痛い位に脈打って、下半身が反応しかけている。
たかがキス。
されどキスだ。
その場にしゃがみ込むと誰に見られているでもないが顔を隠した。
やばい…
勃ちかけてる…
いくらなんでもチョロ過ぎだろ
ゆっくりと息を吐き落ち着こうと努めるが、やわらかな唇の感覚もにおいも残っている。
…正宗さんも祝日生まれなら良かった…
はしたなくも恋人を求める身体。
昨日も激しくしたと言うのにもう身体がセックスしたいと求めてしまう。
自分の身体をそうしたのは恋人だ。
服に隠れた素肌は独占欲で塗れ、座位だったせいもあって何時もより腰も怠い。
昨日あれだけ激しくセックスをしたのにまたしたいだなんて変態みたいだ。
長岡にえっち、とからかわれてもぐうの音も出ない。
素直にそうだとは言えないが、認めざるを得ない。
心も身体も長岡を求める。
ぞっこんだ。
長岡のにおいが残る玄関で洗濯機が呼ぶまで蹲っていた。
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