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第215話
再度夢の中へと戻った三条は二度寝から目を覚ますと、勃起は収まっていた。
そのまま何事もなかったかの様に長岡と普段通り朝食を食べ終える。
「ご馳走さまでした。
美味しかったです。
洗い物は俺がしますね」
「ありがとう。
じゃ、俺は飲み物にいれるな」
朝から爽やかな笑顔に胸がきゅんとする。
贅沢な朝だ。
下半身も収まり、腹も満たされ、何時もの穏やかな空気を纏っている三条の隣で長岡はアイスコーヒーを用意する。
コーヒーを注ぐと氷がカランと音をたてて崩れた。
「牛乳は?」
「入れてください」
「ん」
洗い終わった皿を伏せ、箸も水気を切る。
後は乾くのを待てば良いだけ。
ピッと水を弾くと清潔なタオルで水気を切り待っててくれている長岡からマグを受け取る。
早速汗をかいたマグで手が濡れるが気にしない。
この微笑みと今日も一緒にいられる事が嬉しい。
マグを持って定位置に座ると、長岡も床に座った。
そして、
「遥登、あーん」
「え」
またグミを口の中へ入れられた。
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