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第217話
首筋にヌメるものが触れた。
そりゃ期待してなかった訳ではない。
訳ではないが、まだ白昼。
いや、朝だ。
「まってください…っ」
「コレのお返し」
コレ、と軽く歯をたてられたのは首筋。
三条が歯型を付けた箇所と同じ場所。
「嬉しかったから遥登にも、な」
手首を押さえ付けられ、股間には膝を差し込まれ無防備な姿を晒すのは恥ずかしい。
しかも、勃っている。
軽い接触だけでこんなに興奮しているのが恥ずかしい。
「ベルトはっ、正宗さん…」
プレゼントのベルトに触れられると三条が焦りはじめた。
おおよそ、腹の掃除だろうと分かっていて長岡もやめはしない。
下着の中に乱暴に手を入れると三条の陰茎を上下に擦る。
その手を止めようと三条は長岡の腕を掴むが、気持ち良くて止められない。
「ぁ…、ん、ん」
「きもちいなぁ」
せめて少しでも溶けた顔を隠そうと横を向いたが、それがまずかった。
長岡の目下には真っ白な喉。
それも溺愛している恋人のだ。
胸鎖乳突筋にまた犬歯が食い込んできた。
「ぃ"ッ…」
ビクッと跳ねた足が机の脚を蹴った。
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