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第221話
喰われたい。
言葉通り、噛み付く様なキスが降ってきた。
唇を舐められ教えられた通りに口を開けると、舌を舐められる。
恋人も恋人とのキスも好きな三条はキスだけでトロトロだ。
ゾクゾクと駆け巡る快感に腰が重くなっていった。
「ん…ん…」
しかも、ベッドに押し倒された三条へ唾液を飲ませる長岡は膝で股間を刺激してくる。
上も下も気持ち良い。
どこもかしこも触られて嬉しい。
最後とばかりに上顎を刺激し唇が離れると漸く呼吸が出来た。
「ぷ、は…ハァ…ぁ…」
「まだだぞ」
また口を吸われ口の中も嬲られる。
荒々しいキスなのに、優しくて愛されてると解る。
ただ、唇を触れ合わせるだけの行為がこんなに気持ち良いなんて狡い。
「んんッ…ん」
腕を縫い付けていた手が今度は手を掴み、指が絡まった。
それだけで心臓がドキドキする。
喰われたいなんて言ったけど、心臓が持たないかもしれない。
長岡とのセックスが気持ち良い事をこの身体は覚えている。
そう教えられた。
陰茎の刺激よりアナルが感じるのも、キスだけで勃起してしまうのも長岡が教え込んだ事。
それほど長岡とのセックスは官能的だ。
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