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第233話
何時の間にか背中に寄り掛かる体重が重くなった。
それと同時に気付くのは気持ち良さそうな寝息。
よくもこんな体制で寝られるなと感心してしまう。
普段丸くなって寝るんだから特別辛い体制でもないのだろうか。
本当に、三条と居ると色んな事に興味が湧いてわくわくする。
背中に頬をくっ付けたまま眠ってしまった三条を起こさない様に抱き留め、ベッドに寝かせた。
知らない間にマカの成分が含まれるグミを食わせていたのに怒る事もなく、セックスをしてくれて甘やかしてくれる。
自分よりずっと子供でずっと大人な遥登。
過ぎる快楽に頭を振り乱し涙と涎と体液に塗れた恋人はすごく愛おしい。
だけど、こうして無防備な顔を見せてくれるのも嬉しい。
「遥登、ありがとな」
誰に言うでもなく漏れた言葉は静寂に溶ける。
擦り付けて赤くなった額にちゅ、と唇をくっ付けると長岡もその隣に横になった。
昼寝して起きたらダラダラして、飯を食って。
隣にこの子がいればなんでも特別なものになる。
子供体温を優しく抱き締め目を閉じた。
一緒にいるのに昼寝をするなんて贅沢だ。
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