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第288話

洗面所の壁に押し付けられ、唇を貪られる。 前言撤回。 長岡はやっぱり大人だ。 子供はこんなやらしいキスなんかしない。 「んぅ…、…っ」 舌が入ってきてあちこちを舐められてゾクゾクと快感が身体を走っま。 上顎を擽られるともう駄目だ。 細い脚は言う事をきいてくれず力が入らない。 「ぷはっ…ハァ……ハァ……」 荒く呼吸をする三条と違い、長岡は朝から色気を振り撒き色っぽい。 濡れた唇を親指で拭いながら満足そうな顔をした。 「さっきの分までしとかねぇとな」 「……も、沢山した……んぐっ」 後頭部を押さえ付けられもう抵抗なんて無駄だと解る。 顔を逸らせたつもりが鏡を見てしまい、行為に身体中が熱を持つ。 それどころか、長岡は首筋を甘く噛んだ。 すぐにきつく目を瞑ったが、それをキスを期待してるととったのか長岡はまた唇を吸う。 「起こさなかったから、その分キスすんだよ。 口開けろ」 「本当に起きたばっ…んんっ」 こんなキスされたら、勃つ… 起きたばかりの時の様にパンツの中に手を入れ腰を擦られたまらなく興奮してしまう。 ミントの味がする口内を遠慮なく嬲られ、若い身体は覚えた快感の甘さを思い出した。

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