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第304話

どれ位の間、キスをしていただろうか。 軽いものから深いものまで三条の口内を散々嬲った。 三条の事で満足するなんて事はないのだが、粗方味わった長岡は口を離し苦しそうにする三条に存分に酸素を貪らせる。 「ぷは…、ハァ…ハァ…」 不慣れなキスはそれだけで興奮材料だ。 服の裾から手を滑り込ませると、あたたかな体温がじんわりと手のひらに伝わる。 遥登の温度。 「…ぁ」 腹を撫でる手が肋の浮いた胸へと上がり、乳首を掠めた。 小さく肩を震わせた三条に気を良くした長岡はにっと口端を上げる。 「敏感になったな。 流石、優等生は物覚えが早ぇ」 「…っ」 恥ずかしそうな顔がたまらない。 この顔だけで本当に勃起しそうだ。 「ま、正宗さんだって開発すれば……感じます、」 「へぇ。 開発か。 ところで、遥登は誰に開発されたんだ?」 「え……、あ、それは…」 「んー?」 「正宗さんが、した…のに……」 愛おしさが溢れでる。 そうだ、俺がした。 この身体に俺がした。

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