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第496話
ぷっくりと腫れた乳首も弄るのを忘れない。
片方は押し潰し、もう片方は摘まんで天辺を撫でる。
痛みと快感がごちゃ混ぜになり、処理しきれないそれに頭を振り泣き出すのは正直グッとくる。
こんな事をされても抗えず、快感すら拾ってしまうのが恥ずかしいのだろう。
その顔がたまらない。
「ほら、自分で腰振れよ」
緩く腰を揺する事しか出来ない三条はなんとか腰を振る。
騎乗位なら受け手が優勢だが、正常位だとやりにくい。
分かっていてさせている。
だから、意地が悪いと言われるんだ。
解ってはいるがこの顔見たさでついしてしまう。
「こんなんで足りんのかよ」
そんな緩い刺激じゃ逆に辛いだろう。
時々グンッと奥を穿つと眉を八の字にして見上げてくる。
「うまく、できな…い…」
上手く出来ない、じゃねぇよ
えっろい腰して締め付けだってキツくてやべぇ
というか、上手く出来ないなんて長岡を良くしようという三条の思いが透けて見える。
セックスは2人で気持ち良くなるんだと言ってもこれだ。
この年下の恋人に滅法甘い長岡は今のままでも十分楽しんでいると言うのに。
「俺の萎えてねぇだろ。
気持ち良いから安心しろ」
前髪を退かし表れた額にキスをして安心させると三条は息をゆっくりと吐いた。
その能力の高い頭なら分かるだろ。
俺が遥登の事を愛している事も、嘘を吐く必要がない事も。
「あの…一緒に、きもちくなってください」
「ん、勿論。
頭馬鹿になるまでやろうな」
「…ほどほどに、」
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