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第495話
深くまで埋め込んだのにまだだと腰を掴む手に力を込めた。
骨の浮いた薄い腰に指が食い込むが気にしてやれない。
苦しそうな声を漏らす恋人には悪いが腰を進めた。、
「うぅ…、…」
残りの半分程を埋没させるとゆっくりと息を吐いた。
三条の体内はすごく気持ちが良い。
あたたかくうねり締め付けもキツく、だけど直腸はやわらかく包む。
役に立たない行為の筈なのにとても大切な事の様に思えるのは、それが三条との行為だからだ。
愛おしいこの子とするから大切なんだ。
腹をへこへこさせながら呼吸をする恋人の身体が自分のソレのサイズに馴染むまでキスをする。
ゆっくりで良い。
なんたって時間はたっぷりある。
朝まで貪ったって外泊の許可があるのだから良いだろう。
「大丈夫か」
「ん、だい、じょうぶです…」
なんとも言えない満腹感な三条は頬を染め頷いた。
陰茎も勃ったままでちゃんと快楽を感じている事を確認すると、腰を動かしはじめる。
ゆっくり抜いて、ゆっくり埋める。
あ、あ…と溢れる気持ち良さそうな声に少しずつ腰の動きを早めていった。
「あっ、あ…んっ、…」
「きもちいな」
「…き、もち……っぃ、あ……」
三条とのセックスは本当に気持ちが良い。
身体だけじゃなく精神的なところでも繋がっているような安心感と幸福感。
そんな事思うようなロマンチストじゃなかった筈なのに、今は本気でそう思う。
しあわせだと強く感じる。
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