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第754話

通話を終え、タオルや玩具を手洗いしふとんに潜り込む頃には真夜中になっていた。 『俺も遥登の事愛してる』 枕に頬をくっ付け丸くなって思うのは恋人のこと。 今日は沢山話した それに、沢山顔も見れたし嬉しいな テレホンセックスで3度絶頂を迎えた身体はすぐに目蓋が重くなっていく。 射精のお陰で身体がすっきりしたのもある。 今までは土日のどちらかは恋人同士の濃い触れ合いがあり、3連休以上─つまり外泊日の内の1日は確実にセックスをしていて、自宅で抜く事は少なかった。 それが会えなくなりセックスをする事もなくなり、自分自身で処理しなくてはならなくなってしまった。 とは言え、両親と弟の居る自宅で処理をするのは難しい。 満足のいく性処理もままならずストレスを抱え込んでいたのは否めない。 こればかりは、今の世情的にも致し方ないのだが。 ファブリックミストのにおいがする寝具に埋もれ恋人の事を考えているだけで、どんどん眠気が誘ってくる。 ほんの少しでも恋人の気配があると安心する。 僅かで良いから気配が欲しい。 俺も、今日はぐっすり眠れそうだ 夢でも会えたら良いな 目を閉じ心地良い睡魔に頭を撫でられるともう目蓋は開かない。

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