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第1012話

淫らな音をたてながら陰茎をしゃぶっていた長岡は上目に三条の様子を確認した。 気持ち良さそうに顔を歪ませ嫌そうでない事を確かめてから次の行動へと移る。 その事を三条は知る事はない。 無毛のソコへ唇を滑らせ赤い独占欲を塗れさせると、顔がどんどん上へと上がってきた。 下腹部から臍、臍から肋を舐められ、まだ触れられていないアナルが締まる。 自分の意思ではどうにも出来ない身体の変化が更に羞恥心を煽る。 「は…っ、」 「えっろい声。 そんなに舐められんの好きなら全身舐めてやろうか」 そんなの溶ける。 そう思った筈だったのに。 「溶ければ良いだろ」 「え……」 「ん? 無意識か?」 口に出ていたらしい。 顔が熱くなっていくのが分かる。 「あ…」 「嬉しいよ」 とびきり甘い笑顔を向けられ、陰茎が上に跨がる長岡の腹を催促する様に打った。 「こっちも無意識?」 恥ずかしくてたまらず、両の腕で顔を隠すとその腕にキスをされ心臓が痛む。 こんなの心臓がいくつあっても足りない。 「犬みてぇ。 ほら、続き、舐めてやる」 再開された口淫。 今度は深くまで銜えられ、長岡の髪が無毛のそこを擽り身体を捩ってしまう。 それでも吸い付き離さないでしゃぶられ腰が動く。 三条も男だ。 本能で気持ちの良いところへ腰を突き入れたくなる。 だが、相手は長岡だ。 そんなの駄目だと頭がブレーキをかけようとする。 恋人に対してオナホールみたいな事はしたくない。 だ、め……だ きもち… 「あっ、あ…、…ん、……ハァ」 根本から裏筋を辿り、カリ裏をグリグリと舌で刺激される。 かと思えば、喉奥まで銜えられた。 水音と口腔内のあたたかさ。 淫らな技術と長岡のにおいに理性が負けそうだ。

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