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第1011話
さっきまできちんと肩まであげていたふとんは床に落ち、ぐちゃりと山をなしている。
「ん、……んんっ」
「またでっかくなって。
いつまで成長期なんだよ」
先をぺろっと舐めたかと思えば玉を転がされる。
息を詰め、足の指を丸めて耐えているのが気に食わないのかさきっきから弱いところばかりを刺激されていた。
今までの事が夢だったとしても、身体には性欲が溜まっていて下っ腹が痛重い。
「んん…、ぁ」
必死に口を覆い隠す三条は、それが息苦しさに顔を赤らめ荒い呼吸の一因になっている事に気が付いていない。
だが、夢の中─どちらが夢か分からないけど─では随分と長い事明るい場所で性行為をしていないので恥ずかしくて、せめて声だけでも抑えたいと思ってしまう。
「また声我慢して。
聴かせてくれよ」
「は、ずかしい、です……から…」
「だから良いんだろ。
遥登のやらしい声、聴きてぇんだって」
えっちぃ声が鼓膜を震わせる。
その甘さといったら脳内を溶かされると思う程。
甘くて蕩けて、ふわふわして、くらくらして。
思考能力を下げていく。
「まさ、…むねさ…」
「はぁい」
にっと形の良い唇が弧を描き、楽しそうな声が返事をした。
そりゃもう楽しそうだ。
『はぁい』なんていつもは言わないのに、そんなご機嫌になるなんて。
「もっとちんこ舐めて欲しい?」
「…っ」
「それとも、こことか、噛んで欲しい?」
顔を埋めていた箇所から僅かに頭を動かして、皮膚のやわらかいところへと犬歯を突き刺される。
それから舐められ、ちゅっと吸われ、淫らな色が1つ、2つと増えていった。
「…い゙っ」
「痛てぇのに勃ったままってな」
「そ、れは…」
「好きな癖に」
甘過ぎてくらくらする。
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