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はじめに
※attention※
本作は"オメガバース"という設定を用いたお話です。すでにオメガバースを知っているよ、という方は読み飛ばしても大丈夫です。ただ、若干の独自設定を加えていますので、ご注意ください。本編は次のページから始まります。
・オメガバースについて
男性女性の他に、第二次性のα(アルファ)・β(ベータ)・Ω(オメガ)という性別がある世界。つまり、男性α、男性β、男性Ω、女性α、女性β、女性Ωの6種類の性が存在する。
なお、二次性は10代後半に判明する(必ず検査を受けることになっている)。
恋愛や結婚は、オメガバース性に基づくのが一般的。また、この世界では、α>β>Ωという社会的階級が形成されている。
・α(アルファ)
数が少なく、生まれつきリーダー性を持っている。そのため、総じて社会的地位が高い。
また、Ωのフェロモンにあてられると、ヒートという突発的な発情状態になる。ヒートになると暴力的なセックスになりがちで、事が終わってから我に返るのがほとんど。なお、ヒート中の妊娠率は100%とされている。
・β(ベータ)
一番数が多い。発情期はない。Ωの発情期に対してはαよりも耐性があり、理性で制御することも可能。β性同士が結婚するのが一般的で、産まれてくる子どももほとんどβ性。稀にα性やΩ性が産まれることもある。
・Ω(オメガ)
αよりも数が少ない。発情期があり、周期は1ヶ月に1度。個人差はあるが、概ね7日程度で治まる。発情期中は本能的にフェロモンを出してαを誘ってしまうため、フェロモンの抑制剤を飲む(ただし、体質的に合わず飲めないΩもいる)、家にとじ込もって治まるのを待つ、という対処法をとっている。そのため、社会では冷遇されがち。Ωを守るための人権団体も存在するが、なかなか待遇は改善されていない。
・巣作り
Ωが好意を抱く相手のものを無意識にかき集めること。相手の香りに包まれると安堵感を得るらしく、恋するΩの周囲(特に寝る場所)には物が溢れやすい。
・番(つがい)のシステム
αとΩの発情期の際のセックスで、αがΩのうなじを噛むことでその二人は番となる。αに変化はないが、番のいるΩは発情期になった時、パートナーとなったαとしかセックスができなくなる。※他の人とセックスをしようとすると拒否反応(極度の目眩、頭痛、嘔吐)が起こる。
なお、番はαからのみ、一方的に解消することができる。
・魂の番
αとΩが相手を一目見た瞬間に惹かれあい、相思相愛状態になることがある。それが"魂の番"であり、"運命"と表現される。ただ、これはとても稀なケースであり、都市伝説のように扱われている。
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