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アカバレって、マ? Seite 2

* 買い物の荷物を片付けたあとは、壮馬のクッキングタイムだ。 「結局どっちにする?」 「ん~、カレーかなぁ。俺皮むきする」 「おっけ。じゃあよろしくね」 いつも壮馬が作ってくれるのだが、さすがにそれでは俺の良心が痛むので、最近は手伝うようにしている。 でも包丁は握らせてくれないから、皮むきばっかりしている――皮むき職人だ。 俺が皮をむいたじゃがいもを、壮馬が素早く一口大にカットしていく。俺の皮むきが追いつかないんだが? 「壮馬切るの早すぎない?」 壮馬の家は離婚していて、今は母親と2人暮らしをしている。 それでよく料理をしているのだろうか…よく出来た息子だ…って誰目線だよ。 「んー、別に普通だよ。紘汰が下手なだけ」 「はぁ?俺にもできるし!包丁よこせ!」 「だーめ。紘汰、指切りそうだし。それよりほら、皮むき職人!次はにんじんが待っていますぞ。」 「まぁ皮むきなら壮馬も俺には勝てないだろ。俺の本気を見せてやるぜ!」 皮むきを終えた俺はまたベッドでだらだらタイムである。 俺の住んでいるマンションは1Kで、ひとり暮らしにはちょうど良い広さだ。 俺も、1K?なるほどよく分からんって感じだったから、簡単に説明すると、1Kっていうのは部屋1つ+キッチンのこと。 玄関入ったらキッチンあって、奥に部屋があるイメージだぞ? あとはお風呂とトイレは別で、お風呂の手前には脱衣所兼洗面所があり、部屋にはクローゼットもあって、けっこう広めな1Kだ。 家賃は壮馬が交渉して5万円…都内だからほんとはもっと高いらしい。 あっそうだ、タクミくんに返信するの忘れてた。 エロアカは誰もいない時にしかログインしないけど、今壮馬はカレーを作っているし、大丈夫だろ! *

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