3 / 5
アカバレって、マ? Seite 2
*
買い物の荷物を片付けたあとは、壮馬のクッキングタイムだ。
「結局どっちにする?」
「ん~、カレーかなぁ。俺皮むきする」
「おっけ。じゃあよろしくね」
いつも壮馬が作ってくれるのだが、さすがにそれでは俺の良心が痛むので、最近は手伝うようにしている。
でも包丁は握らせてくれないから、皮むきばっかりしている――皮むき職人だ。
俺が皮をむいたじゃがいもを、壮馬が素早く一口大にカットしていく。俺の皮むきが追いつかないんだが?
「壮馬切るの早すぎない?」
壮馬の家は離婚していて、今は母親と2人暮らしをしている。
それでよく料理をしているのだろうか…よく出来た息子だ…って誰目線だよ。
「んー、別に普通だよ。紘汰が下手なだけ」
「はぁ?俺にもできるし!包丁よこせ!」
「だーめ。紘汰、指切りそうだし。それよりほら、皮むき職人!次はにんじんが待っていますぞ。」
「まぁ皮むきなら壮馬も俺には勝てないだろ。俺の本気を見せてやるぜ!」
皮むきを終えた俺はまたベッドでだらだらタイムである。
俺の住んでいるマンションは1Kで、ひとり暮らしにはちょうど良い広さだ。
俺も、1K?なるほどよく分からんって感じだったから、簡単に説明すると、1Kっていうのは部屋1つ+キッチンのこと。
玄関入ったらキッチンあって、奥に部屋があるイメージだぞ?
あとはお風呂とトイレは別で、お風呂の手前には脱衣所兼洗面所があり、部屋にはクローゼットもあって、けっこう広めな1Kだ。
家賃は壮馬が交渉して5万円…都内だからほんとはもっと高いらしい。
あっそうだ、タクミくんに返信するの忘れてた。
エロアカは誰もいない時にしかログインしないけど、今壮馬はカレーを作っているし、大丈夫だろ!
*
ともだちにシェアしよう!