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18.
根元に巻きついたバンドは、先っぽから垂れる汁で濡れている。
身体を拘束しているわけじゃない。手足は縛っていないから、海老沢がその気になれば、いつだって自分で外せる縛 だ。
海老沢はSubだから、Dom の「命令」には基本的に逆らえない。
でもオレは海老沢を命令で動かすつもりはないし、そのつもりで言葉を発したことはない。
「自分で外すな」と、言ったわけじゃない。
ただ、「イかせてって言えば、外してやるから」と言っただけだ。
ちょっと恥ずかしいセリフを言わせてみたくなったんだ。寸止めに耐えられなくなった海老沢が、恥ずかしそうな顔で、イかせてって言うのが見たかった。
ちゃんと言えたら、褒めて、頭を撫でて、縛 を解いて優しくイかせてやるつもりだったのに。
こんなに抵抗されるとは思わなかった。
でも、オレだって引っ込みがつかないんだ。
辛そうに喘いでも、眉を寄せて涙を流しても、海老沢がこのプレイについてきているのは、自分の意思のはずだから。
イかせてって言うまで、外してなんかやれない。
オレは唾液でベタベタに濡れた耳から口を離して、首筋に舌を這わせながら胸まで下りた。
後ろは挿れっぱなしで。
「…… っ!」
ピンクの乳首を口に含むと、海老沢の身体がビクッと跳ねた。
舌先で、そこをぺろぺろ舐める。
肌色とピンクの境目。粟立つような小さな粒々。だんだん硬く勃ち上がっていく蕾。その頂上にある、わずかな凹みまで。
見なくてももう、色も形もわかる。
舌先で感じる。
刺激されると、ぎゅっと凝縮するように赤く色づくことも。
乳輪の粒々まで勃ち上がることも。
もう知ってる。
「ん…… う…… っ」
海老沢の腰が、もじもじと動く。
乳首がイイんだってバレないように、声を抑えているのがかわいい。
おまえ忘れてんじゃねぇ?
挿入ってんだよ?
いっくら声我慢したって、そんな腰震わせて中きゅんきゅんさせたら、バレバレなんだけど。
舐めながら、ニヤニヤする。
顔が見たくて目だけを上げたら、顎を引いてた海老沢の涙目と視線がぶつかった。
「おまえ最近、乳首好きなぁ。」
「違…… っ」
「違わねぇだろ。」
「んや…… っ!」
赤く膨らんだ先っぽを噛むと、中のオレがぎゅっと締めつけられた。
嘘つきな海老沢の上の口。素直な下の口。
「い…… 痛いっ、い、や、痛…… っ!」
前歯の間にゆるく挟んで、そのまま下顎だけを前後にぐりぐりする。
海老沢が身じろぎするけど、下手に動いたらもっと痛い。
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