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でも、知ってるよ。
ずっと後ろ、きゅんきゅんさせてるから、本気で嫌なんじゃないってことくらい。
「恥ずかしいのに、触られてもいないコレ、勃たせてんのはなんでだろな?」
下から腰を突き上げると、濡れて上向きの海老沢のちんこが揺れて、透明な汁を飛ばした。
「や…… っ!あ、あぁ、あ…… っん!」
揺すられた海老沢が、横目で鏡を見ながら喘ぐ。
「は…… ずかしいの、は、おまえ、だろ…… ?こんな、男のケツに、ちんこ、挿れて…… ホント、変態…… っ」
言い返してきた海老沢に、嗜虐心が煽られた。
耳を塞いでいた手を、胸に下ろす。両方の乳首をキュッと摘むと、下のオレのがギュッと締めつけられた。
「先週のアレさ、オレあれから調べたんだけど、メスイキっつーんだって…… 知ってた?おまえが『恥ずかしいオレ』に抱かれて、女の子みたいに気持ちよくなっちゃって、ケツでイッちゃったやつ。あれ、後ろすげえ締まって悦 かったから、今日もやってみような?」
外耳の窪みを舌でなぞりながら、オレの唾液でベタベタに濡れた耳から首筋に、ゆっくり唇を下ろす。指の間の乳首は、コリコリと尖って触り心地がいい。
いつも思う。腕が4本欲しい。舌が3つ欲しい。海老沢の気持ちいいところを、全部いっぺんに可愛がりたい。前にしても、後ろにしても。上にしても下にしても。どうやっても全部を触れない。
脳みそ溶けるくらい、夢中にさせたいのに。
後ろからだから、横を向かせなきゃキスできないな……
でも、オレと繋がってるとこ、見ながらイかせたい。自分がオレのちんこ咥えてるとこ、ずっと見ててほしい。
どうしても上顎を撫でたくて、強引に海老沢の口を指でこじ開けて、親指を突っ込んだ。
いつもは舌ですることだから、勝手がよくわからない。
でも、鏡に映るビジュアルは悪くなかった。
海老沢は口の中が敏感だから、親指のはらでくにくに撫でたら、柔らかい舌がぎゅっと包むように押し上げてきた。上下の前歯が、感じるたびにオレの親指をゆるく噛む。
口を塞がれて、鼻にかかった喘ぎを漏らす海老沢の腰がガクガク揺れる。
ちんこを包む肉壁が、すごい圧で痙攣し始めた。
きつく巻きつかれて動かしにくくなったそれを浅いところで抽挿すると、どうにも動かせないくらいに強く、濡れた熱に抱き込まれた。
「んんっ、ん、んうう、んんーーっ!」
親指にビリっとした痛みが走る。鏡の中の海老沢が、先っぽから白濁をまき散らした。
脱力して肩で息をする海老沢を、後ろから抱きしめる。オレは射 してないから、挿れたまま。
荒い息をする口からそっと親指を抜くと、第一関節の下に血が出滲んでいた。
なんだこれ…… 嬉しいじゃん……
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