確かに俺は、数回シュンくんとスケベな事をした。 「キツ…。ナオくん、力抜いて。」 「っい…むりィ…ッ！！」 「これじゃあ、抜くことも出来ないよ？」 「は…ぁっ、そ、んな…っ！」 「…やっぱり、初めはキツいか。」 けど、ここまでヤッたことは一度もない。だから当たり前のように俺の蕾は閉じ切っているし、異物感しかなくて冷や汗が吹き出た。 「ぅーっ、や、もぅ抜いてよぉ…ッ！」 「…ごめんね、ちょっと待ってね。」 「な、に…っぁ、うぅっ！」 そんな俺を他所に中の指が動き出す。途端、先程とは違う異様な感覚に全身が強張り、シーツをギュウッと握り締めた。歯を食いしばりながら涙目で、やめてと言わんばかりに見つめる。 「そんな目して…。ナオくんは煽るのが上手だね。」 「いやっ、ちが…っぁあ！まえ、ダメ…っ！」 「でもほら、触ったら力抜けてきた。」 「は、ぁっ…やっめ…ゃンッ！」 くちゅくちゅと俺の性器を扱きながら、何かを探すかのように指を動かす。 前を触られてしまえば、男はどんな状況でも気持ち良くなっちゃうわけで…。 「大丈夫だから…、もう少し待ってね。」 「ぅ、ンぅっ、ゃ…ぁっ…っぅぁあッ！？」 その快楽に身を委ねていた時、シュンくんの指が俺の中にある何かを掠め、甲高い声が部屋に響いた。 「な、に…、いま…っ、」 今まで感じたことのない快楽に若干恐怖を抱きつつ、はっはっ…と浅い呼吸を繰り返して、不安気にシュンくんを見る。 「…見つけた。」 「しゅ、んんぅ…っ、」 そんな俺にシュンくんはニヤッと笑って、ちゅっと軽くキスを落とした。 「しゅ、ん、く…？」 「ナオくん、きもちよくなろーね？」 「へ……っぅああッ！？」 突然言われたその言葉の意味を理解する前に、先程の快楽が波のように押し寄せ、俺に襲いかかる。 「あ、あっ、あっ！や、ら…ッ！しゅ、ンァあっ！！」 ゴリゴリと中のシコリを抉ってくる指が一本から二本に増え、耐え切れず顎を突き出し腰を浮かした。 「あ、ぁ…っんやぁあッ、ゃ、は…ぁン！」 「ナオくん、あと一本…頑張って。」 「ひっ！？ぁっ、やらっ、やらぁっ！」 これ以上やったら、おかしくなる。 そう思って力を振り絞り、シュンくんの服を両手で掴んでイヤイヤと首を振る。 「ナオくん……、ごめんね。」 「待……ッ！！」 だが俺の訴えは叶わず、「待って」と言う前に、ズズッと三本目の指が挿入された。 「ぁうっ、ひぁあ…っ！あ、あっ！」 その三本の指は、容赦なく俺の感じるを責め立て、俺はだらし無く口を開け喘ぐ他ない。 「ナオくん、きもちいい？」 「き…、」 「ん？」 「きぉ、ち…ぃ…っ…、」 口からだらだらと唾液を零しながら、とろけた顔をしてシュンくんを見つめる。呂律も回らず、ただひたすら快楽に溺れていった。 「んー…、でもやっぱ初めはお尻でイクのは無理か。」 「は、ぅ…っあ、アッ、ンンッ！」 「ナオくん、もうイきたい？」 「ぃき、ら…っ、も、イ…っ、」 「ふふっ、じゃあ、イこうか。」 「っひゃぁっあ！アッ！それっ、やらぁっ！」 俺の脚の間に座るシュンくんに、前も後ろも同時に攻められ、思わずかくかくと腰を揺らす。 どこが弱いかとか、全部知っているかのような手つきに痙攣が止まらない。 「ほら、イッていいよ。」 「んっ、ぁあぁっ…ッ！」 優しく、でも強烈に攻め立てられた俺は、本日二度目の射精をした。