48 / 146
Page48:すしない
「は、あっ、はぁっ…、」
「二回目なのに、いっぱい出たね。」
俺の腹から精子をすくい取り、それを見せるように指に絡めては笑う。その光景を呼吸を整えながらぼーと見ていた。
「は、ぅ…、しゅんく、ん…もう、むり…。」
「まだ終わってないよ。僕も、そろそろ限界。いれていい?」
「え……、っひゃッ!?」
瞳をギラつかせながら閉じかけてた俺の脚を左右に開き、ゴムが付いたシュンくんのご立派なソレを、俺の穴にぐちゅっと当てる。その感触で、一気に冷静さを取り戻した。
「ナオくん、力抜いて…。」
「しゅ、しゅんく…っ!?むりっ、それはむりだよ…っ!!」
「大丈夫だよ。」
果てたばかりの体は、思うように力が入らない。
でも必死に抵抗を繰り返し、シュンくんの侵入を阻止しようと頑張る。
「や、や、はいんないっ!待って、ねえっ!」
「痛くしないから、力抜いて?」
「や、め…っ、ぁ、ほんとにっ!」
「ナオくん、かわいい…。いい子だから、僕を受け入れて…。」
シュンくんも本当に限界なんだろう。いくら俺が言っても聞こえてないし、届かない。「大丈夫」「力抜いて」「痛くしない」と、優しい声で俺をあやしながら徐々に腰を進めた。
「あっ、や…、嫌ッ!シュンくんっ!!」
「…っ、…ナオくん…?」
先端が俺の中に侵入してきた瞬間、耐え切れず悲鳴に近い叫びを出す。その声にビクッと肩を揺らし、シュンくんは我に返った。
「ぅ、ぅぇ…っ、」
「ナオく…、」
「しゅ、く…こ、わい…っから、やだぁ…ッ!」
涙をポロポロと流す俺を見たシュンくんは、急いで腰を引いて離れる。
「しゅんくん…っこわいぃ…!」
「あ…、」
「俺の声、ちゃんと聞いてよ…っ!」
グスッと鼻をすすり、シュンくんを見つめる。
「ナオくん…。」
「いれるの、こわいって、言ってる…っ!」
「…うん。」
「待ってって、何回も言ってるのにっ、」
「うん、ごめんね。」
「しゅんくん、目、怖かった…っ、」
「うん…、怖がらせてごめんね。」
申し訳なさそうに眉毛を垂らし、謝りながら俺の頭を撫でるシュンくん。
「…もうしない?」
「ん?」
「今日はもう、入れたりしない?」
「え……。」
だが、そんな手も俺の言葉でピタリと止まる。
流石に自分が酷いことを言ってるってわかっている…けど…。
「…するの?」
シュンくんのアレは、もはや凶器。俺の小さい蕾に入るわけない!そりゃ俺だって男だもん。わかってるよ、こんな中途半端で止める辛さは。
「す……、……しないよ。」
けど俺はもう、怖じ気付いてしまったんだ…。
でも、シュンくんだけ生殺しにするのは流石に心が痛む。
「しゅ、んくん…?」
「…うん?」
「手か、口…で、しようか…?」
「え…、あ、いや…。」
「…あっ!それかシュンくんもお尻ヤッてあげようか!?」
我ながら名案!と、ニコニコしながら、どう!?と問いかける。
「…ナオくん。」
「うん?」
「後ろ向いて、四つん這いになってくれる?」
けれどニコッ返ってきた笑顔は、何故かとてもドス黒く。
「へ……?」
「なに?言うこと聞けないの?」
「…いえ、やります…、やらせて頂きます…。」
そんな笑顔に威圧された俺は、言う事を聞かざるを得なかった。
ともだちにシェアしよう!