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第2話

いち部の生徒には格好いいと騒がれている生徒会長だが、皆はアイツの本当の姿を知らない。 確かに、全校集会などで見るアイツはキリリとしていて隙のない立派な生徒会長に見える。 だが、アイツはとんでもない尻軽だ。 生徒会役員、全員と寝ている。 そして、役員だけじゃなく自分が気に入った人物に片っ端から言い寄っている事も俺は知っている。 その後始末や口止めを役員達がしている事も。 そんな尻軽に俺は迫られていた。 生徒会役員の全員と兄弟になるなんてゾッとしない話なのでその度に理由をつけて断っている。 まあ…生徒会に顔が効くようになれば、色々と都合がいいかもと考えない事もなかったが…。 だから、会長が直接俺を呼びに来たその時も、用件は分かっていた。 内心しつこいと閉口したが、ファンが多い会長を皆の前で邪険にするわけにもいかず、会長に促されるまま、黙って図書室までついていった 勿論、誘いは断るつもりだった。 だが。 『キミ、以外と抱かれる方が似合ってそう』 そう言われて、カッとした。 ムカつく、ムカつく、ムカつく…っ。 抱かれるのは初めてらしい会長の躰を気遣う事もせず、ワザと乱暴に抱いてやった。 だが…会長はMだったらしい。 涙を流して喜んでいる。 流石に、俺もそれは想定外だった。 俺にいいように抱かれながらも、涙と鼻水と勃起している会長のペニスを見て興醒めしてしまう。 -その時。

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