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第6話
和巳はその写真を見て固まった。
俺は和巳にペットの写真を見せてやると言って、優紀が全裸で四つん這いになり、首輪と尻尾を付けた写真を見せた。
勿論、優紀のペニスも立派に勃起して、そこからこぼれ落ちている蜜が床に溜まっている姿。
虚ろな表情に引きつった笑顔をこちらに向けて映っている優紀の姿が綺麗に撮れている。
「可愛いだろ」
「……………」
写真を持つ和巳の手が震えている。
最近、どういうわけか和巳の人気が急上昇中。
その事を快く思っていなかった俺は、写真を見た和巳の青ざめた顔を見て溜飲を下げた。
何故か和巳は優紀を気に入っていて、優紀に話しかけたりちょっかいをかけたりしているが、優紀には気付かれず…というか、優紀は和巳を若干苦手にしている。
俺と優紀の仲は、俺が優紀に外では近づくな話しかけるなと言い含めていた事もあり、誰にもバレていない。
勿論、和巳にも。
和巳が気にしている優紀を俺がペットにしていると知ったら、和巳はどんな顔をするだろうか…そう思い見せた写真だったが、想像以上の反応に俺は気をよくする。
「俺のペット見ての通り今、発情中なんだ。交尾の相手を捜していてさ」
写真を食い入るように見詰めていた和巳は、俺の言葉に勢いよく顔を上げて俺を見た。
予想通りの和巳の反応に俺は満足した。
「コイツこう見えて結構、人気あってさ~。普通ならこれくらいもらっているんだけど…」
俺は手の指を五本全部広げて肩の辺りまで上げてみせる。
「でも、和巳なら友人割引で特別これ位にしてもいいけど」
人差し指を一本だけ残して、後の指は握り締める。
「…どうする?」
和巳は再び優紀が映っている写真を見ていたが、やがて顔を上げると俺を見て頷いた。
「…分かった」
その言葉を聞いて、俺は心の中でガッツポーズを作った。
本当は五万と言おうとしたが、写真を見ている和巳の顔を見て一万にしてやった。
……………特別に。
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