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第9話
いきなり俺に頬を叩かれて、床に倒れ込んだ優紀は頬を押さえ吃驚した顔をして目を見開いている。
倒れたまま動かない優紀に近寄り、服や下着を剥ぎ取って全裸にする。
(イライラする)
その間、俺も優紀も無言だった。
優紀を全裸にすると、俺は自分のズボンからベルトを引き抜き優紀の身体に思い切り鞭打った。
(…絶対、ワザとだ…兄貴のヤツ…)
「………あぅ……っ!!」
(ワザとマンションの前で待ち伏せしやがって…)
優紀の裸の身体にベルトを力いっぱい振るいながら、ベッドに追い立てる。
(…身体中が痛い…)
ヨロヨロとふらつきながらも俺の振るうベルトに叩かれながら、ベッドにたどり着く優紀。
(…クソ…ッ)
ベッドにうつ伏せに倒れ込んだ優紀の身体には、ベルトの跡が生々しい。
(…クソ…ッ)
俺はズボンの前だけ広げると、優紀のアナルにいきなりペニスを突き入れた。
(クソ…ッ!!)
「…ヒィ…ッ!!」
痛さに優紀の身体が仰け反り悲鳴を上げるが、無視する。
「…い…痛い…無理…無理…入らない…止めて…っ」
優紀の抗議の声など無視して、身体を進める。
「…うるさい…黙れ……っ」
「…痛い…痛いよ…無理…止めて…切れちゃう…っ…切れちゃうよぅ…痛い…ぃ…」
「…うるさい……っ」
呟き続ける眞司の尻をピシリと叩き、身体をそのまま進める。
俺のペニスを無理矢理、受け入れさせている場所が切れてシーツが血で汚れても気にならない。
そして、俺のペニスを全て優紀の中に入れてしまう。
こんなに酷くしたのに、優紀のペニスは…驚いた事に勃起している。
優紀のアナルも、俺のペニスをギュウギュウと締め付けて痛い程だ。
このまま動くと優紀だけじゃなく、俺も痛いだろう。
それは分かっていた。
だが、俺は腰を最初はユルユルと、血の助けを借りて動きがスムーズになると、激しく動かし始める。
「…止め…痛い……っ…や……止めて……っ」
優紀の感じる場所は、優紀より知っている。
ソコを突いてやると、優紀は身体を震わせ嬌声を上げる。
そう思った通り、優紀は感じ始めてきた。
快感が痛さを上回ったのか、自分から腰を振り始めている。
優紀の勃起しているペニスの先から先走りが流れてきているのに気付いた俺はペニスの根元をやんわりと握り込む。
「…い…や……手…放し……」
「………どうして?」
「……も……イク…イクから……」
優紀の言葉に気をよくした俺は、優紀の耳許に囁く。
「…前、触らずに後ろだけでイクんだ……?」
俺の囁きに、優紀は耳許まで赤くして唇を噛み締める。
だが、俺が優紀のイイ場所を強く突いてやると、喘ぎ声を上げながら腰を揺らす。
「……い…や…ぁ……イカせ……イキた…お願……眞司……眞司…ぃ…っ」
甘くねだるような声で腰を振っている眞司と、兄貴に嬲られていた俺の姿が重なる。
『…イカせて……兄貴……イカせてよぅ……』
『そんなにイキたきゃイケよ……ただし、後ろの刺激だけでな』
『……無理…っ……前…触って……お願……』
『駄目だ。眞司はおれの女なんだから、後ろだけでイクんだ……ちゃんと教えただろ?……ほら、手伝ってやるから……ここだろ?』
『…いや…っ……兄貴……許して…っ……兄貴…兄貴…兄貴…兄貴…兄貴…嫌だ…ぁ…っ』
(………俺と優紀は違う!!)
「……ヒィギ……ッ!!」
優紀を犯しながら今にも射精しそうになっているペニスの中に怒りに任せてバイブを突き入れた。
(俺と優紀は違う!!)
優紀は俺みたいに、指示に逆らったりはしない。
プライドとか、羞恥とか……そういったものはとうの昔に捨てさせた。
俺は優紀の中の感じる場所ばかりを強く突き、ペニスに挿入したバイブのスイッチを入れた。
「………………っ!!……………っ!!……………っ!!」
優紀は獣のような嬌声を上げて喚き、腰を激しく揺らし始める。
ペニスもバイブの動きに合わせて、ブルブルと激しく動いている。
-快感も過ぎれば苦痛になる。
今の優紀のように。
優紀は射精する事もできずに身体を大きく震わせ、空イキを何度も繰り返す。
「お~い、優紀、凄い顔になってるぞ」
優紀には聞こえないと分かっていて、声をかける。
案の定、開きっぱなしの唇からは嬌声しか聞こえず、返事はない。
優紀は白目を剥いて、失神する事もできずに涙を流している。
俺とは全然、似てない。
(…不細工で、情けない顔……)
-次の日。
俺はマンションを引っ越した。
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