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第20話

「…ひぃあ…っ!……止め…兄貴……っ!!…嫌……っ…ぅひぃ……っ……」 (苦しい苦しい苦しい苦しい苦しいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしい) 俺は優紀がいる事も忘れて、悲鳴を上げる。 でも意識がある内はまだいい。 恐いのは意識がなくなった時だ。 前に俺は無理矢理、兄貴に意識を失った後の俺自身の姿が映った映像を見せられた事がある。 その映像を見せられた俺は愕然とした。 そこには犯されながらも、甘えた声を出して腰を振っている俺自身の姿が映っていた。 (こんなのは俺じゃない!!) そう思ってみても、ソコに映っているのは紛れもなく俺の姿で………。 (優紀にあんな姿は見せたくない) それは俺の最後のプライドだった。 「…ヒイィイイィィィイイイィィ…ッ!!」 俺はペニスを犯される痛みに耐えながらもギリギリのところで踏み止まっていた。 優紀の前で気を失うわけにはいかない。 優紀の前であんな姿を見せるわけには………。 兄貴の部屋で優紀の写真を見つけた時、(これだ!!)と思った。 これで兄貴の玩具から抜け出せると。 だから、優紀を捜し出し、優紀が進学する高校を調べた。 図書室で優紀を見付けたのは偶然だったが、偶然は必然。 このチャンスを逃がさぬようにしよう。 そう思った。 そして、それはうまくいっていた。 はずだったのに………。 何をしても、何を指示しても黙って俺に従う優紀にイライラして………。 少し優しくしてやっただけで、目を輝かせて喜ぶ優紀に舌打ちしたくなる。 気が付いた時には優紀を兄貴に玩具として差し出そうという考えは俺の中から消えていた。 だが、雅樹に出会った今。 兄貴から逃げ出すには……………。 俺はプライドを捨て、兄貴に土下座して頼んだ。 もう、俺を自由にしてくれと。 そんな俺に、兄貴は呆気なく頷いた。 1ヶ月間、自分に逆らう事なく我慢できたら自由にしてあげると。 だから、俺は部屋を出たのだ。 1ヶ月間、兄貴の玩具になる為に。 優紀は俺の実家の住所を知らない。 雅樹も知らないはずだ。 だから、安心していた。 それなのに、どうしてこの場所が分かったのだろう………。 唖然としている優紀の目の前、兄貴は俺の後ろを犯しながら、ペニスに差し入れたバイブのスイッチを入れる。 「…ヒィイイィィィイイイィィィ………ッ!!」 (痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい……………)

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