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第19話
俺はベッドの上、両手首を広げて天井から伸びている鎖に繋がれ、両足首もベッドに鎖で縛られていた。
口は口枷を嵌められ、閉じる事を許されない口の端から涎が顎を伝って流れていく。
尻の中にはローターのバイブが入れられ、微弱に動いて刺激する。
ペニスは勃起しているが、根元にペニスリングを嵌められていてイケない。
3個入れられているバイブはさっきまで激しく動いていて、強制的に俺のペニスを勃起させた。
だが、今は………。
動きがもどかしくて…もっと強い刺激を求めて、俺は腰を振る。
-その時。
ドアがノックされた。
ギクリとする。
兄貴はドアをノックなんかしない。
いつもそのまま入ってくる。
ドアに鍵はかかってない。
「眞司、友達が来てくれたよ」
兄貴の声がした。
(………友達?…いったい、誰………)
そう思うまもなく、ドアが開けられる。
部屋に入ってきたのは兄貴と………優紀!?
(どうして優紀が………)
優紀が俺の姿を見て目を見張ると同時に、俺は顔を俯けた。
優紀の顔を見る事ができない。
……怖かった……優紀の瞳を見る事が。
優紀の瞳に、俺に対する侮蔑や憐れみの感情などが浮かんでいたらと思うと………。
(そのまま、回れ右して帰ってくれ)
俯いたまま、それだけを願う。
この時、俺の意識は全て優紀に向いていて………兄貴の存在を忘れていた。
パシンッ!!
いきなり尻に激しい衝撃と、痛みを感じて俺は飛び上がり悲鳴を上げる。
「…ウガ……ッ!!」
じんわりとした痛みが広がると同時に、優紀の前で剥き出しの尻を叩かれた事を知り、カッと羞恥に顔が赤くなる。
そんな俺にはお構いなしに、兄貴は何度も、何度も尻を叩く。
そして、僕の中に入っているバイブもそれによって僕の中を刺激する。
兄貴が何の話をしているのかも…分からない。
痛みと刺激が交互に僕を苛む。
止めてくれと言いたくても、口枷を嵌められて言葉を発する事ができない。
兄貴に促されて顔を上げると、目を見開いて驚いた顔をしている優紀と瞳が合う。
(帰れ…今すぐに…)
…頼むから…帰ってくれ………。
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