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クラス発表
僕たちはこの春から高校二年生になる──
幼馴染の康介 も、留年することなく一緒に進級出来た。
康介は幼稚園からの僕の友達。
今までずっと僕の事を気にかけてくれ助けてくれた。
今でこそ僕は人と話す事が出来てるけど、高校に入るまで人と関わることが出来ない人間だった。
関われないというか、他人に興味が全く無かったんだ……
それでいいって思っていたから。
唯一、康介はそんな僕にいつも寄り添ってくれていた大切な友人。
そんな康介に、高一の春僕はあるライブに連れて行かれた。
そこで見た見惚れるほどにかっこいいギターをかき鳴らしていたのは、以前学校で出会っていた怖そうなのになぜか気になってしょうがなかった金髪の大男。
橘 周 さん。
周さんは僕の先輩、現在三年生だ。
康介と行ったライブで周さんたちを紹介され、その後いつの間にか僕は周さんと付き合うようになっていた。
今では周さんは僕にとって世界で一番大切な人。
……男同士なのにね。
どうしてこんなに惹かれたのか自分でも不思議。
でも周さんと付き合うようになってから、僕は今まで生きてきて知らなかった感情を沢山知ることが出来た。
高校に入学して一年、周さんや康介、康介と付き合う事になった修斗 さんのおかげで、僕は楽しく学校生活を過ごすことが出来たんだ。
春休みの間に新しいクラス発表があった。
残念ながら僕は康介とは別々のクラス。
僕は一組、 康介は二組。 お隣さんだけど、いつも一緒だったからちょっと寂しい。
「なんだよ、ずりいな……竜も志音も一緒のクラスかよ」
康介が口を尖らす。
志音 は一年の時、夏休みの後にこの学校に来た転入生。モデルをやってるだけあって一際目立つ容姿をしている。高身長で色白、少し色素の薄い綺麗な瞳に柔らかそうな髪……
派手な外見でとびきりイケメンな彼は、上級生から密かに王子って呼ばれてるのも最近知った。
転入してきた時は、僕の事を恋愛対象として好きだと告白してきて、色々とあったけど、今ではもちろん僕の大切な友人の一人だ。
あ……
今は保健医の高坂 先生とお付き合いをしているんだって。この事は僕らのまわりだけの秘密。
相手は先生だもん、あんまり公には出来ないよね。
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