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プロローグ
『俺……年上の男の人を、好きになっちゃったんだ……』
俺の告白に、義父さんはただ『そうか……』とだけ呟いた。
母さんが事故で亡くなってから、義父さんはいつも、連れ子だった俺を避けている。
いや、最初から苦手にしていたとは思う。
それでも、誕生日にはプレゼントをくれるし、毎日のご飯も作ってくれる。
ただ不器用なだけなんだろうけど、もう少し俺に関心を持って欲しい。
だって俺が好きになった『年上の男』は――貴方なのだから。
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