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2:結んで 開いて〈round2〉 ※緊縛&尿道攻め注意!
「ただいま〜」
「あ、辰巳が帰って来たね? お帰り〜」
間もなく部屋の扉を開けた辰巳は、複雑に縛られた僕を見下ろして、小さくヒュ〜と口笛を吹く。
「時哉……すんげぇエロいな」
「綺麗に縛れてるでしょ?」
自慢気に微笑んだ祐希は、すぐに軽く小首を傾げる。
「アレ、買って来てくれた?」
――アレ?
「2リットルでも入る物を買って来た」
すると今度は辰巳が自慢気に鼻を鳴らし、マイバックから新聞紙の大きな固まりを取り出した。
割れ物らしい。
さっきから祐希の手が止まってしまい、もどかしさに荒い呼吸をする僕の前で、グルグルに巻かれた新聞紙が開かれていく。
その中からは、果実酒を作る時に使うような、取っ手の付いたガラスビンが出てきた。
「良いね……時哉も、待ってた甲斐(かい)があるよね?」
「ヒウッ!? はぁッ、あっ……あぁ……!」
祐希の細い指が、自身に挿入した棒を揺らす。
凄まじい快感が腰を貫き、身体がガクガクと震える。
「イきひゃいィ……! もう……イかひェてぇ……!!」
頭がグラグラして気持ち悪い。
辰巳が喉の奥で、クックッと低く笑う。
「口、回ってねぇじゃん。ちょっとやり過ぎたんじゃね?」
「なら、辰巳はヤらない?」
「冗談だろ!?」
ガラスビン以外の荷物を部屋の隅に放り、辰巳がすぐさま服を脱ぎ捨てた。
「これから、もっと狂わせてやるよ……」
「ン……くっ……ふぅ……」
甘く囁いた辰巳が唇を重ねてきて、僕は夢中で舌を絡める。
混ざり合った唾液が、口の端から零れても、もう気にする余裕なんかない。
「ふあ……! あっ、あ、あぁっ……!」
不意に祐希の指がグルリと肉壁を押し広げ、抜き差しを繰り返し始めた。
グポグポと卑猥な水音が響き、僕の身体が快感に震える。
辰巳とのキスも、祐希の指に後孔を突き上げられるのも、凄く気持ち良い。
「はふ……ん、チュ……」
「フフ……可愛いよ、時哉……僕も、こっちの口でキスしよ」
そう呟いた祐希は、一度指を引き抜き、下の口にチュッと唇で触れた。
祐希の舌が、僕の恥部に入ってくる。
「ンふ……チュク……は……」
辰巳と舌を擦り合わせながら、祐希に下の口を舐められて、頭がボオ〜ッとしてきた。
「すんげぇエロい顔」
「上の口も、下の口も、一緒にキスして、気持ち良い?」
祐希に聞かれて、僕は夢中でコクコクと頷く。
「なぁ、どっちのキスが気持ち良かった?」
僕の後ろに回った辰巳が、耳元で囁いた。
そんなの……
「そんなの、選べな……あぁっ……!」
辰巳に二つの乳首を摘ままれ、僕の身体がビクンと震える。
「そこは俺だろ? あんな必死に舌を絡ませてきて」
「僕の方だよね? ココ、こんなトロトロになってるよ?」
辰巳に対抗した祐希が、僕の恥部に指を差し込み、肉壁越しに尿道の棒を刺激する。
「ああああぁぁぁっ!! それ、らめぇ! 祐希、祐希――!」
全身を駆け巡る強い刺激に、背中を仰け反らせて喘いだ。
縄がキリキリと皮膚を締め付け、息が苦しい。
苦しいのに興奮する。
「ズリィぞ、祐希! クソッ、俺だって――」
「ひあ……っ! あぁ……!」
声を荒げた辰巳が、僕の後孔に指を差し込み、祐希と一緒になってクパァと広げた。
二人分の指を呑み込んだ恥部が、さらなる刺激を求めてヒクヒクする。
「クク……すんげぇ、指にしゃぶりついてくるぜ――今日は俺が先だからな?」
「ハイハイ」
「ヒャン……!」
僕を挟んで何か確認した辰巳と祐希が、同時に指を引き抜いた。
広げる物の無くなった後孔が、物欲しくてヒクつく。
「おいで、時哉」
祐希が僕の首に腕を回し、そっと抱き寄せた。
手足を縛られた僕は、何の抵抗もせず祐希の胸に上体を預ける。
……大好きな祐希を相手に、抵抗なんて元々しないけど。
ついに辰巳のモノを挿入される、その期待に僕の喉が鳴った。
「入れるぞ……」
僕の太ももを持ち上げた辰巳が、硬くなった切っ先を後孔に押し当てる。
そしてそのまま、ゆっくりズブブ……と入ってきた。
「あっ……はぁ……ン……」
祐希に充分ほぐされた後孔は、難なく辰巳の肉棒を呑み込む。
指より太い質量に押し広げられ、余す所無く擦り上げられる恥肉が気持ち良い。
「すんげ、もう奥まで入った……動くぞ?」
抑えきれない興奮に辰巳の声が震えてる。
僕は夢中でコクコクと頷いたんだけど……
「時哉……それじゃ、僕に甘えてくれてるのか、頷いているのか分からないよ?」
祐希にたしなめられ、僕は羞恥に赤くなった顔を隠そうと、祐希の肩に額を擦り付けた。
「ほら、辰巳が待ってるよ……? 時哉はどうして欲しいの?」
僕の頭を撫でながら、祐希が優しく促す。
僕は恥ずかしさを我慢して口を開いた。
「ぅン……おねが……あ……動いて……」
「それだけ?」
「あぁっ……!」
祐希に背中の紐を引っ張られ、締め付けられた皮膚がゾクゾクと震える。
同時に、思わずお尻に力が入って、辰巳のモノをギュッと締め付けてしまった。
僕がちゃんと言わないから、辰巳は挿入したまま、ちっとも動いてくれない。
切なくなった僕は、思い切って叫んだ。
「た、たくさん、突いて……! もっと、メチャクチャに――ふわ! あっ、あ……っ!」
僕の足を持ち直した辰巳が、ゆっくりと腰を引いて、また奥まで突っ込んでくる。
――辰巳の、祐希より細いけど、長い。
凄い、奥まで開いちゃう。
ズッ……ポッ……ズッ……ポッ……
辰巳が自身を馴染ませるように、ゆっくりと抜き差しする。
「ア……ハッ……ああ……」
頭が快楽に溶けそう。
「とろけた時哉の顔、凄く可愛い……」
「なら、もっと良くしてやる」
言うが速いか、ギリギリまで引き抜いた辰巳は、入口付近を小刻みに擦り始めた。
辰巳の亀頭が前立腺を突き上げる度、尿道に入った棒が振れて、壁越しに擦れ合う。
「ひぁア……! そこ……ラメぇ……!」
全身に感電したような痺れが走り、僕は甲高い悲鳴を上げた。
脳天を直撃する刺激に、身体がガクガクと痙攣して止まらない。
目の前がビカビカと明滅する。
「スゲェ締め付け……その上、中までビクビクしてやがる……」
辰巳の息が荒くなってきた。
僕は強過ぎる快感に、激しく涙を散らす。
「クッ……!」
小さく呻いた辰巳が、また最奥を突き上げ、熱を放出した。
それさえも快楽に代わり、身体がビクンと跳ねる。
「あああああぁぁぁあぁ!!」
もう何度イったのか、自分でも分からない。
ただ射精できずに溜まる熱が、腹の底でグラグラと煮えたぎる。
「そろそろ良いんじゃね?」
「そうだね」
祐希が頷くと、辰巳は自身を半分くらい抜き、僕の縛られた足の下から足を伸ばした。
「今度は辰巳の方に寄りかかってね、時哉」
「ん……? ふアっ……あっ、あ、あぁあン!」
祐希に上体を起こされると、辰巳のモノがまた後孔に押し込まれ、さらに自重で奥の深い所まで呑み込んでしまう。
辰巳の肩に頭を預けた僕は、荒く呼吸した。
感じ過ぎて頭がクラクラする。
射精してないせいか、まだ祐希と繋がってないのに、疲れ切ってしまった。
不意に祐希の手が、僕の頭を撫でる。
「待たせてごめんね、時哉。出したいでしょう?」
祐希に優しく聞かれて、僕は激しく何度も頷く。
先走った涙が、目の端から溢れてきた。
「だ……出したいィ……!」
泣いて懇願すると、祐希の唇が目尻に触れ、僕の涙を吸い取る。
「良い子だね、時哉……今、イかせてあげる」
甘く囁いた祐希が竿に手をかけ、僕はゴクリと喉を鳴らした。
「もうパンパンだね……」
祐希の手が、僕の硬く張り詰めた自身を軽く扱く。
「ふあ……あっ……はぁ……」
早く――
早く出したい。
もう頭の中は射精する事でいっぱいだ。
「あぁ……ゆ、き……ゆうきぃ……」
「フフ……可愛い、時哉」
優しく微笑んだ祐希は、僕のモノから手を離すと、なぜか辰巳の買ってきた大きいビンを取った。
ビンの蓋を回し開き、僕の股間に口を向ける。
えっ、何――?
戸惑っていると、辰巳が後ろから手を回して、僕のモノを両手で支えた。
「いっぱい出せよ、時哉」
「ちゃんと受け止めてあげるからね」
「え……? え……?」
二人は何をする積もりなのだろう?
恐怖を覚える中、祐希の指がおもむろに先端の輪を引く。
「あぁ……あぁあっ……!」
ゆっくりと迫り来る射精感に、背筋がゾクゾクと震えた。
そして、棒が自身から抜かれた瞬間――
「ひや、ああああぁぁぁっっ……!!!」
頭の中に真っ白な光が弾けた。
白濁がビュービューと噴き出し、身体が痙攣する。
やっと射精できた解放感に、頭がフワフワした。
けれど、それだけでは終わらない。
プシャ――――
「や……あっ……ウソ……」
射精に次いで、僕のモノはおしっこまで出してしまった。
噴出する黄色い液体が、祐希の持つビンの中に溜まり、ジョボボボとハデな音を立てる。
僕は恥ずかしさで泣きそうになった。
「おお、出てる出てる」
「焦らしたかいがあったね」
「やぁ……見ないれぇ……!」
必死に首を振るけど、二人は目を離さない。
二人の熱い視線を感じて、僕はまた涙を溢した。
恥ずかしい……
恥ずかしいのに、酷く興奮してしまう。
――数分後。
お漏らしする様子をじっくりと観察された僕は、グッタリと辰巳に寄りかかっていた。
後ろから挿入したままの辰巳が、前をウェットティッシュで拭いてくれる。
「大丈夫か、時哉?」
「ん……」
正直、余り大丈夫じゃない。
強過ぎる快感の余韻に頭がポワポワして、出す物を出し尽くした気怠い身体。
最後の方は、もう意識が飛んでた気がする。
ちなみに僕の出した物は、祐希が捨てに行った。
「なぁ、時哉」
「え、何――ン……ふぅ……」
辰巳に呼ばれて振り返ったら、いきなり唇をふさがれた。
隙間から侵入してきた舌が、やんわりと口内を掻き回す。
「ん……フッ……チュ……」
身体はとっくに疲弊(ひへい)している。
それでも、辰巳の舌に舌を絡め取られると、凄く気持ち良い。
出し切ったと思っていた自身に、また熱が集まってくる。
「ン……ッ!? ふやぁあぁっ……!」
「まだ大丈夫そうだな? 今度は祐希も一緒だから、今の内にほぐしとこうな」
ローションに濡れた辰巳の指が、僕の後孔の縁をなぞり、身体がゾクゾクと震えた。
まだ辰巳のモノを咥え込んでいる恥部が、次の刺激を期待してうねる。
「指……入れるぞ?」
低く掠れた辰巳の声に、ゴクリと喉が鳴った。
辰巳の肉棒と僕の肉壁の間に、ゆっくりと指が押し込まれ、わずかな隙間を割り開いて行く。
「あぁ……は、ん……」
痛い――はずなのに、凄く興奮する。
辰巳と祐希、二人に愛されるなんて、なんて贅沢なんだろう。
「ふわ……はぁ……イッ……」
「まだ、痛いか?」
「ん……へ、き……」
穴の内側を辰巳の指が撫でる度、快感が腰を直撃して、熱が溜まってくる。
辰巳が内に出した白濁か、ローションのせいか、クチュクチュと卑猥な水音が響く。
「もう一本、入れるぞ……?」
「ん……入れ、て……ふあ、ああぁ……」
二本に増えた指が、穴の口をグリグリと押し広げ、僕は背筋を仰け反らせた。
激しく動いたせいで、身体を締め付ける縄がギシギシと鳴る。
さっきまでは射精したくて身体が麻痺していたのに、今は縄の擦れた皮膚がヒリヒリして痛い。
痛みに興奮する。
「前、ビンビンじゃねぇか。可愛いな、時哉」
「あぁん……も、と……ッ……もっとぉ……ぁんっ!」
痛いほど張り詰めた自身から、快楽の蜜がコプコプと溢れて止まらない。
それが下まで伝っているのか、辰巳の指が動く度にグチュグチュと濡れた音が響く。
「三本目……」
低い声で囁いた辰巳が、指先で入口をノックした。
「ん……ちょうだ、あっ……あひっ……ひぃぃぃんっ……!」
辰巳の指がグググッと入ってきて、脳天を直撃する痛みと快感に、生理的な涙が目から溢れ出す。
歯がカチカチ鳴って、上手く力が抜けない。
そんな時、祐希が戻って来た。
「二人とも、楽しんでるね……僕も混ぜてよ」
僕の頬をスルリと撫でた祐希が、触れるだけのキスをする。
チュッチュッと何度か繰り返した祐希は、少し落ち着いてきた僕の口腔に舌を差し込んできた。
「ン……ふぅ……っ……」
祐希の舌に舌を撫でられると、頭がボォ〜として、身体から力が抜けてくる。
貪るように祐希とのキスを堪能していると、辰巳の指がまた後孔を広げ始めた。
「ンふぅッ――――! ッ……あん……!」
上からの刺激と下からの刺激に翻弄されて、頭がクラクラする。
口の端からヨダレが溢れても、気にする余裕なんて無い。
むしろ気持ち良い……
「下の口、すんげぇヒクヒクしてるぜ? もう指四本入れても大丈夫じゃね?」
「あ、それなら僕もやりたい」
あっさりと唇を離した祐希が、嬉々として僕の一物を擦る。
「あぁっ……ンっ……は、ぁん……」
ダラダラと零れていく蜜が、祐希の手で塗り広げられ、僕は快感に喘いだ。
もう痛みなんか感じない。
それより気持ち良過ぎて、頭が溶けそう。
「そろそろ入れるね、時哉」
祐希に優しく囁かれ、背筋が期待に震える。
「入れ、て……祐希の、欲しぃ……ぁ……はや、くぅ……」
「フフ……ちゃんと慣らしてから、あげるね」
僕がおねだりすると、祐希は小さく笑って、僕の頭を優しく撫でてくれた。
辰巳の指が一本抜かれて、代わりに祐希の指が入ってくる。
「フグッ……あっ、あ……」
少しひんやりとした祐希の指が、ゆっくりと肉壁を割り開き、痛みと同時に痺れるような快感が込み上げてきた。
全身がゾクゾクと甘く震える。
「凄いね。もう二本も咥えてる。辰巳と合わせて四本だね」
「くそ……俺の時より気持ち良さそうな顔しやがって」
だって、前々から大好きだった、祐希の指が入ってるんだ。
嬉しくて堪らない。
さっきまで悲鳴を上げていた孔の口が、二人の指に広げられて、もっともっとと喜んでいる。
痛みすら愛惜しい。
「それじゃ、入れてあげるね」
「あぁ……! 欲しい……欲しい……! ちょうらい……!」
興奮して叫ぶ僕の頬に、祐希が軽くキスをする。
そして指を少し引っ掛けたまま、祐希のモノが挿入された。
指の届かなかった奥の奥まで、祐希の肉棒がメリメリと割り開いていく。
「うはあぁ……二本……二本入ってりゅう……!」
圧倒的に痛みを凌駕する快感に、僕は泣いてよがった。
気持ち良過ぎて狂いそう。
「気持ち良いんだね、時哉」
「もっともっと良くしてやる」
祐希と辰巳が交互に突き上げてきて、快感がひっきりなしに襲ってくる。
強過ぎる快楽にポロポロと涙を零して、僕は身体を震わせた。
縄がギシギシと鳴る。
「あぁっ……! もうイくぅ……イくイくイくぅ……!!」
白濁を飛ばすと同時に、祐希と辰巳も僕の内に放出し、その温かさを感じて意識を手放した。
……END.
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