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2:結んで 開いて ※緊縛&尿道攻め注意!
「まずは軽く、ヌいてあげようね……」
僕は祐希に促されるまま服を脱ぎ、ソファーの上で足を広げ膝を抱えた。
何週間も溜め込むだけで放出されなかった欲は、祐希に見られるだけで、あっさりと硬く張り詰めてしまう。
「もうこんなに大きくなってるんだね……可愛いよ、時哉……」
耳に直接吹き込むように囁かれた僕は、それだけでビクビクと身体を震わせた。
前にあれだけ凄い事をしたせいか、不思議と羞恥心は感じない。
ただ快感ばかりが湧き起こり、催眠術のように、頭の中をトロリと溶かす。
早く、触って欲しい……
「ゆぅ、き……おねが……触って……」
「どこに……?」
甘く意地悪に囁いた祐希が、そっと僕の頬に触れ、ゆっくりと顎から首筋に向かって撫で下ろす。
官能を刺激された僕の口から、甘い嬌声が漏れた。
「ひぅ……ぅあ、あぁっ……」
祐希の手が熱い。
触られた所の全部が気持ち良くて、身体がゾクゾクする。
祐希の手が胸板を滑り、脇腹を通り過ぎて、最後は足の付け根に辿り着いた。
期待に震える自身は、物欲しげに涙を溢す。
けれど祐希の手は、ギリギリを掠めるだけで、肝心なモノには触ってくれない。
顔を寄せた祐希の唇が、耳に触れるか触れないかというほど近くで、吹き込むように低く囁いた。
「ねぇ、言って……時哉……」
祐希の声が腰に響き、身体がブルリと震える。
「あっ……ぼ、僕……の……性、器……触……って……」
欲望が全身に渦巻いて、頭がおかしくなりそう……
祐希は満足そうに、喉の奥でクツクツと笑った。
「良くできました……ご褒美、あげるね……」
『ご褒美』の言葉に、思わずゴクリと喉を鳴らす。
やっと僕のモノに触れてくれた祐希は、見せ付けるように舌を伸ばし、先端をペロリと舐めた。
「あぁん……! だ……ダメ……それ……あふっ……」
「気持ち良い、の間違いでしょ? それとも、ココを舐めて良いのは、辰巳だけ?」
少し拗(す)ねた祐希が、僕の先端に軽くカリッと歯を立てる。
「やっ……! ちが……ひゃうぅ……!」
否定する前に自身を咥えられ、腰がガクガクと震えた。
口の中まで熱い……
強弱を付けて唇で扱かれ、根元は手で擦られると、身体の奥で快感がグツグツと煮えたぎる。
二人がかりだったとは言え、辰巳に舐められただけでも気持ち良かったのに、祐希に咥えられたらすぐにイっちゃう。
「あぁ……ダメ……ダメ……」
うわごとのように繰り返すと、祐希が上目遣いに僕を伺った。
その眼差しだけで、自身に熱が集まる。
「……本当に止めて良いの?」
「え……?」
急に口と手を離され、茫然としてしまう。
「ゆう……き……?」
「ねぇ、時哉は辰巳の方が好きなの? 辰巳じゃないと嫌?」
淡々とした祐希の問いかけに、僕は焦って首を横に振る。
「じゃあ、どうして『ダメ』なんて、意地悪を言うの?」
祐希に真っ直ぐ見詰められ、僕は言葉に詰まった。
意地悪をしたい訳じゃない。
ただ――
「時哉? どうして?」
祐希に促され、僕はゴクリと喉を鳴らした。
「ゆ……祐希に、されると……気持ち、良過ぎて……」
「すぐにイっちゃう?」
僕は頬を真っ赤に上気させ、コクコクと頷く。
恥ずかしい。
顔から火が出そう。
不意に祐希が、クスクスと低く笑った。
「可愛い、時哉……僕も、時哉の精液を飲みたいな」
甘えるような祐希の言葉に、僕の身体がビクッと震える。
「ねぇ……時哉?」
祐希の優しい微笑みに、僕は思わず頷いていた。
改めて顔を寄せた祐希が息を吹き掛けると、僕の自身はブルリと震え、先走りを溢れさせる。
舌を伸ばした祐希が、トロリと流れる蜜を舐め取り、先端にチュッと吸い付く。
愛惜しむように舐める祐希の仕草がセクシーで、腰の奥がズクンと重くなる。
「んっふ……あぁ……ゆ……ゆう、きィ……」
「気持ち良い……?」
感じ過ぎて頭が逆上せてきた僕は、トロンとした顔で頷く。
けれど祐希は、何が気に入らなかったのか、先走りを溢す窪みに歯を立てた。
「ヒゥッ――あっ、あ、ああああぁぁぁあ!!?」
目の前がショートしたように真っ白い光に呑まれ、僕は顎を仰け反らせて悲鳴を上げる。
――何、今の?
イった――と思ったのに、僕の根元は祐希に握られたまま、身体だけがガクガクと痙攣する。
解放を許されなかった熱が、身体の内で暴れ回り、見開いた目から止めどなく涙が零れた。
祐希がクスッと笑う。
「今……射精しないで、イっちゃった? そんなに気持ち良かったの?」
「あ……う……」
未だに脳を揺さぶる快楽の余韻(よいん)と、とてつもない恥ずかしさで言葉が出ない。
すがるように祐希を見ると、艶(つや)やかに微笑んで、また先端を甘く噛んだ。
「ヒゥン!」
「ねぇ、時哉、言って……?」
言ってって、何を――?
祐希に先端を噛み噛みされる度に、身体がビクビクと震えて、痺れた頭では何も考えられない。
「ねぇ、言って……? 気持ち良い? 射精したら……もっと気持ち良くなるんじゃない?」
「あっ……はっ……きも、ちぃ……あんっ! ん……だ……出し……たい……」
ヨダレが垂れるのも構わず答えると、ふわりと微笑んだ祐希は、パクリと僕の自身を咥える。
「ふわ……あっ、はあ……あぁ〜ん!」
祐希の唇と手で扱かれ、僕は一瞬で絶頂に上り詰めた。
「ン――」
わずかに呻いた祐希が、僕の出した白濁を口で受け止め、数回かけて呑み込む。
やっと射精できた快感に、僕の頭はふわふわとして、羞恥を感じる余裕も無かった。
残滓(ざんし)まで飲み尽くすように、数回チュウチュウと吸ってから、祐希が口を離して満足そうにニッコリと笑う。
「凄い濃くて、美味しいよ……ごちそうさま」
祐希の言葉でようやく我に返った僕は、彼の口の端から零れる白濁を見て、激しい罪悪感に襲われる。
祐希の口に、汚い欲望を出してしまった。
慌てて手を伸ばした僕は、祐希の頭を抱き寄せ、その綺麗な顔を汚す白濁を舐め取る。
自分の出した物は青臭く、酷く苦い。
なんでこんな物が美味しいのか、辰巳も祐希も理解できない。
祐希の唇を舐めると、すぐに開いて、僕の舌を招き入れた。
――やっぱり、口の中も苦い。
自分の欲望の痕跡を消そうと懸命(けんめい)に舐めていると、祐希の舌が、僕の舌に絡みつく。
苦い――
けれど、祐希の舌の感触が気持ち良い。
いつの間にか夢中で祐希と舌を絡め合い、苦味など気にならなくなっていた。
今放出したばかりの自身は、早くも新たな熱を蓄(たくわ)え始め、勝手に腰が期待して揺れだす。
「んぅ……ふぅ……ゆ……ゆう、きィ……もっとぉ……もっと、触って……」
震える声で懇願(こんがん)すると、優しく笑った祐希が、僕の頭を撫でてくれた。
「良いよ……いっぱい気持ち良くしてあげる……でも、今日はちょっと違うやり方で、可愛がってあげるね」
「え……?」
違うやり方……?
初めてしたセックスは、凄く気持ち良かった。
あの時の快感と、違う快感を味わえる……
「ねぇ、時哉」
不安と期待に胸を膨らませる僕の耳元に、祐希が妖艶(ようえん)な唇を寄せた。
耳に祐希の吐息がかかる。
「時哉の身体……縛らせて?」
「え……?」
意味が分からずに首を傾げると、祐希がクスクス笑いながら、僕の首筋から胸に指を滑らせた。
「時哉の首に縄をかけて……あやとりみたいに、時哉の身体を縛っていくんだよ」
祐希の白くて長い指がなぞるだけで、肌が甘くピリピリと痺れ、淡い快感に頭が逆上(のぼ)せてくる。
クスクス、クスクス笑いながら、祐希が僕の耳に唇を寄せた。
「きっと、気持ち良いよ……? だから……ねぇ、お願い」
耳に直接吹き込まれる祐希の『お願い』に、背筋がザワワッと粟立ち、身体の内側から気持ちが高揚してくる。
祐希が『気持ち良い』と言うなら間違いない。
蕩(とろ)けた頭で、僕は一も二も無く頷いていた。
祐希になら、もう、何をされても良い。
祐希の手が『良い子、良い子』をするように頭を撫で、僕の頬にチュッと口付けてくれる。
「ありがとう、時哉……愛してるよ……」
祐希の言葉に、僕の胸は歓喜で震えた。
クローゼットの前に立った祐希が、紙袋から縄を取り出すのを見て、好奇心に喉が鳴る。
一見すると、雪から枝を守るために吊っておく時の縄のようだ。
けれど、毛羽立った所も無いし、何か塗り込んであるのか、表面がテカっている。
「この縄ねぇ、大好きな時哉を縛りたくて、大切に手入れしたんだよ……? 時哉が痛くないように、一つ一つ毛羽を焼いて……丹念に蝋(ろう)を塗って……」
にっこり笑って縄を撫でる祐希に、僕は目眩がするほど興奮して、苦しいほどドキドキしていた。
僕のために、わざわざ用意してくれたなんて、凄く嬉しい。
何メートルもある縄の中間に、祐希が輪を作り、僕の首に通す。
ほんの少しチクチクするけど、頭が通るくらいに余裕があるから、全然苦しくない。
首の結び目から二本一緒に伸ばし、心臓の少し下で一度結んで、また同じように間隔を空ける。
結び目をいくつか作った祐希は、下腹の所で縄を一本ずつに分け、左右から背中に回して交差し、また前に持ってきた。
「苦しくない?」
「大丈夫……だよ」
僕の前に膝をついていた祐希が、上目遣いで気遣ってくれて、つい照れてしまう。
初めてだから手加減してくれているのか、実際に、それほど苦しくはない。
祐希がにっこりと微笑む。
「良かった……ねぇ時哉、足を開いて」
「こう……?」
言われるまま股間を開いた僕の太股に、祐希がそれぞれ縄を這わせ、付け根に近い所でキュッと締め付ける。
「ン……」
「あぁ、ごめん。痛かった?」
思わず息を漏らした僕を、祐希が心配して覗き込む。
頬を上気させた僕は、恍惚と微笑んで「大丈夫……」と答えた。
「これから少しずつ絞まってくるから、ちょっと我慢してね」
優しく囁く祐希に、僕はコックリと頷く。
一度唇に触れるだけのキスをして、太股に縄を結んだ祐希が、脇腹の所で縄を潜らせて結ぶ。
反対の太股も同じように結んだ祐希は、もう一度背中側で縄を交差させ、前の方に持ってくる。
腹の所にある結び目と結び目の間を割り、左右から縄を潜らせて引っ張ると、綺麗な菱形(ひしがた)ができた。
また背中で縄を交差させ、結び目の上の間隔を割り、菱形をもう一つ作る。
縄が交差する度、少しずつ肌を締め付け、息が上がった。
ジワリジワリと縄が絞まり、苦しいはずなのに、頭が沸騰(ふっとう)するほど気持ち良い。
こんな快感は初めてだ。
祐希が同じ動作を繰り返し、首から腹部まで、四つの菱形が縦に並ぶ。
まるで亀の甲羅のようだ。
「凄くエロくて、可愛いよ……時哉……」
「あぁ……ゆぅ、き……」
妖しく笑った祐希が、開きっぱなしの僕の口を唇で塞ぎ、舌を挿入してくる。
「ン……ふっ……くふ……」
舌が絡み合い、混ぜ合わさった唾液が、口の端から溢れ出す。
少し動くだけで縄が肌に擦れ、快楽の熱が上がる。
「はぁ……ゆう、き……も……もう……」
「ん? イきたい?」
ゆるりと首を傾げる祐希に、僕はコクコクと頷いた。
とっくに硬く張り詰めていた僕の自身が、触れられてもいないのに、ダラダラと蜜を垂れ流す。
けれど祐希は、少し困ったような顔で、魅惑的に眉を寄せた。
「ごめんね、時哉……今イっちゃうと、辰巳が帰るまで、時哉の身体が持たないから……そうだ。良い物あげるね」
にっこりと微笑んだ祐希が、今度は机に付いた引き出しから、細い棒を持って来る。
なんだろう?
片端に丸い輪っかが付いた銀色の棒で、反対端は綿棒のように少し膨らんでいる。
「ちょっと動かないでね……」
そう言った祐希は、パンパンに張り詰めた僕のモノに手を添え、亀頭に棒の膨らんだ先を当てた。
まさか――その棒を尿道口に差し込むの!?
「やっ! ウソ……ッ! ヒィ、あ、あぁっ……!」
祐希の持つ棒が、尿道を押し広げながら、ゆっくりと自身に入ってくる。
僕の身体はガクガクと震え、大粒の涙を流しながら絶叫した。
祐希がさも楽しそうに、優しい顔でクスクスと笑う。
「気持ち良いだろう? この棒を出し入れすると……」
「ヒャウ……ッ!? あっ、あ、あぁ……あああぁぁっ!!」
祐希が金属の棒を出し入れする度に、肉棒の内側が擦られる。
何度も何度も射精しているような、狂おしい快感が襲い、僕は恐怖の悲鳴を上げた。
怖い! 怖い! 怖い!
気持ち良い! 気持ち良い! 気持ち良い!
もう頭の中がぐちゃぐちゃで、何も考えられない!
祐希は感嘆の溜め息をついた。
「はぁ……可愛い、時哉……もう少し、縛らせてね……?」
そう言って棒を深々と差し込んだ祐希は、端に付いた輪っかを僕のカリに引っかける。
「あぁ……ゆぅき……ゆう、きィ……」
射精できないもどかしさに、僕はボロボロと泣きながら、すがるように何度も祐希を呼んだ。
「泣き顔も可愛いね、時哉……キスしてあげる」
「ン……」
祐希の両手が、撫でるように優しく僕の頬を挟み、しっとりと唇を塞ぐ。
祐希の舌が甘く舌を絡め取り、上顎や歯列をなぞって、僕の口腔をまさぐった。
「ンッ、ふ……はぁ……あふ……う……」
僕の頭の中では、恐怖と快楽がドロドロと混ざり合い、身体に染み込んでくる。
トロンと蕩(とろ)けた顔をする僕に、祐希はチュッと妖艶(ようえん)なリップ音を残し、ゆっくりと唇を離した。
「ちょっと待っててね?」
にっこりと微笑んだ祐希が、さっきと同じ紙袋から、一回りか二回り細い縄を何本か取り出す。
両手を背中の後ろで括(くく)り、股間を開いた状態で、それぞれの膝(ひざ)と肘(ひじ)を縄で繋いだ。
その上、脛(すね)と太股を片足ずつ纏(まと)められ、少し動くだけでもそこかしこが絞まる。
縄の擦れる感触に肌が粟立ち、呼吸が荒くなってきた。
苦しい……
射精できない熱が下腹部で渦巻き、腰が重ダルい。
僕を見下ろしていた祐希が、ゴクリと喉を鳴らした。
「時哉、凄く美味しそう……」
「やぁ……!?」
祐希の舌が僕の乳首を弾き、もう片方の乳首は指で摘ままれる。
「ヒッ……う……は、あ……」
仰け反るように天を仰いだ僕は、短く嬌声を漏らして、ボロボロと涙を流した。
イきたい!
身体中を暴れ回る欲で、もう気が狂いそうだ。
「はぁ……本当に可愛いね、時哉……」
「ふぅ、あ……やぁ……」
熱い溜め息を付いた祐希が、後ろの窄まりを指先でくすぐる。
快感を覚えたソコは、もういっぱいいっぱいだと言うのに、期待してヒクヒクと震えた。
そして祐希は、期待通りの言葉をくれる。
「こっちも……解してあげないと、ねぇ?」
ローションのボトルを取って来た祐希は、その白い手をトロリと濡らし、僕の秘部にゆっくりと指先を這わせた。
祐希の白く長い指が、時間をかけてズズズ……と入ってくる。
「あぁ……ふあ……」
指を挿入されるのは二回目だけど、それが祐希のものだと言うだけで、凄く気持ち良い。
……中、洗って来て良かった。
「あれ? もしかして、自分でも弄った? 少し赤くなってる」
そう言いながら秘部を掻き回される快感に、身体がビクビクと震えてしまう。
すると少しずつ縄が絞まり、またゾクゾクと背筋が震えた。
「あう……中……洗って……はぁ……あん……」
「もう指が二本入る。そんなに期待してたんだ?」
祐希が少し悪そうな顔で、ニヤリと笑った。
初めて見た祐希の表情にみとれてしまう。
興奮した僕は、全身にジットリと汗を掻いた。
祐希が恥部を広げる卑猥な水音と、僕の荒い呼吸が室内に響く。
「ほら、三本目……」
「ふや……あぁっ、あん……」
三本の指がバラバラに動き、内肉を広げる。
その内の一本が前立腺を掠め、尿道に刺さる棒の先端と壁を挟んで擦れ合う。
「あああぁぁっ!」
僕の身体がビクンと震え、ガクガクと痙攣した。
「あ、イっちゃった?」
「あ……まら……動かさな……で……ひぅ……!」
敏感になった入口をグルリと広げられ、放出できなかった熱が下腹部で渦巻く。
強過ぎる快感が、涙になって溢れた。
頭がぼんやりしてくる。
そんな時――
「ただいま〜」
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