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間奏

「あぁ……はあ……」 イけない…… 風呂場でいくら自身を扱き、息を荒くしても、あの快感と解放感が訪れない。 ただ『ジュ……ズ……』と、湿った摩擦音が響くだけ。 「ゆ……ぅき……あ、ん……たつ……み……」 親友で恋人となった二人に初めて抱かれてから、もう一人ではイけなくなっていた。 双子である祐希と辰巳のそっくりな顔を思い浮かべるだけで、身体の中に熱が渦巻いてくる。 それなのに、いくら自分で慰めても、達するには足りない。 それどころか、あの痛みを伴う愛撫を求めて、溜まるばかりの欲が苦しい。 結局、この日も熱を解放できないまま終わった。   *  *  *   最初の二〜三日は、まだ疲れが取れていなかったから良かった。 けれど同じ大学の学部に通っているから、毎日のように祐希と辰巳、少なくともどちらかと会う。 想像だけで身体が熱くなるのに、それから一週間、二週間と何事もなく過ごしていた。 二人共、何かと忙しいらしい。 そして、ついに我慢できなくなった週末。 僕は大学で祐希と辰巳にすがりついた。 「祐希……辰巳……お願い、助けて……」 もう苦しい。 そう訴えると、二人は二つ返事で部屋に呼んでくれた。 「ただ明日、辰巳は少し用事があるから。最初は僕と二人で、気持ち良い事をしようね?」 元々、僕が好きになったのは祐希の方だし、贅沢(ぜいたく)は言ってられない。 祐希の甘い誘いに、僕はコクコクと頷いた。 そして翌、土曜日の夜――

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