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1:双子のオモチャ

「……あぁっ、ふ……ん……」 誰かが僕の乳首を()ね、ぬめった何かが自身を這い回る。 「ふぁ……はぁっ……」 ……気持ち良い。 快感が背筋を伝い、全身を支配して行く。 夢とも(うつつ)ともつかない、微睡(まどろ)みの中…… 僕はむず(かゆ)い刺激に翻弄(ほんろう)されていた。 『ククッ……もう蜜が溢れてトロットロだな?』 低い男の声が笑う。 『乳首も、十分に育ってコリコリしているよ。よっぽど気持ち良いんだね』 別の男が、耳元で囁く。 この声は―― 「ゆう……き……?」 『何? 可愛い、時哉(ときや)……』 「うあぁっ……!」 急に耳殻(じかく)( ※耳たぶの上)を噛まれ、腰の所がゾクリと痺れる。 なに……これ……? 初めての刺激に驚いた僕は、恐る恐る目を開けた。 「なっ――えっ!?」 なんで僕は全裸で、両手を前にタオルで縛られてるの!? 自分の姿を見下ろした僕は、信じられない状況にギョッとした。 しかも、盛大に足を開かされ、完全に立ち上がった前を(さら)されている。 「な、なな、なっ、な!?」 羞恥に駆られて、顔がボボボボッと熱くなっていく。 恥ずかしい! 頭の中を羞恥心ばかりが渦巻いて、どうしても今の状況を理解できない。 ただただ困惑していると、僕の足の間に(うずくま)っていた男が、顔を上げた。 「やっと起きたか?」 「た……辰巳(たつみ)……?」 なぜか全裸の辰巳が、僕を上目遣いに見上げてくる。 雄々しく立ち上がった辰巳のモノまで、バッチリ見えた。 僕の雄よりも大きい。 日焼けた肌の色に負けず、黒ずんだ辰巳を、ついつい凝視してしまう。 クスクスと笑い声がして、僕はビクッと身体を震わせた。 今さらながら、やっと僕は、後ろから抱き締められている事に気付いたよ。 緊張した喉が、ゴクリと唾を飲み込む。 前にいるのが辰巳なら、僕を後ろから抱き締めているのは―― 「おはよう、時哉……」 「ゆ、祐希(ゆうき)……? なんで……?」 戸惑いながらも尋ねたけど、辰巳の双子の兄である祐希は、その問には答えてくれなかった。 僕の左肩に(あご)を乗せた祐希は、うっとりとした甘い吐息を漏らす。 「ねぇ、時哉……僕達と一緒に、気持ち良い事をしよう?」 祐希の甘く掠れた低い声音に、ゾクリとした痺れが腰に走る。 僕の背中に触れる祐希の素肌が、酷く熱い。 大好きな祐希になら何をされても良いと思う反面、これから何をするのか、分からなくて戸惑う理性に葛藤する。 そんな僕に焦れたのか、ずっと黙っていた辰巳が、不意に僕の屹立(きつりつ)をペロリと舐めた。 「はぅん……!」 「良い反応……もっと感じろよ、時哉」 イタズラっ子のようにニヤリと笑った辰巳が、僕の自身をパクッと(くわ)え、唇で上下に(しご)く。 辰巳の唾液がヌルヌルと絡み付いてきて、気持ちが良い。 初めての快感で背中が仰け反り、腰が勝手に揺れる。 「あぁ……っ! んぅ……やぁ……!」 頭がクラクラするような、強過ぎる刺激で涙が零れた。 祐希がフフッと笑う。 「泣くほど気持ち良いんだねぇ……本当に、時哉は可愛いな」 祐希の舌に涙を(すく)われ、僕の身体は歓喜に震える。 けれど同時に、大好きな祐希を強く意識して、忘れかけていた羞恥心がまた競り上がってきた。 こんなはしたない姿を、祐希の前に曝して―― 辰巳に自身を咥えられて、ふしだらによがって―― その上、女の子みたいな声を上げている。 穴があったら自分から入って、自分を埋めてしまいたい。 それなのに―― 「っは……ぁん……あぁ……」 僕は、心のどこかで、何かを期待している。 何を? そんな事は分からない。 こんな事は初めてで―― 凄く、興奮する。 「辰巳ばっかりズルいな……ねぇ、時哉。こっち向いて」 どこか()ねた声を出す祐希が、僕の(あご)を引いた。 素直に振り向いた僕の唇を、祐希の唇がしっとりと塞ぐ。 祐希にキスされてる!? 僕は驚きに目を見開いた。 大学で一番の人気者で、僕も淡い恋心を抱いたあの祐希が―― 僕はまだ、夢を見ているのか? 優しく目を細めた祐希が、ずっと閉じていた僕の唇を舐める。 それだけで、僕の身体はゾクッと甘く痺れた。 感じ過ぎて息が苦しい。 思わず口を開いたら、すかさず祐希の舌が隙間から入ってきた。 口腔を舐め回す舌が、歯列をなぞり、僕の舌を絡め取る。 あまりの気持ち良さに、頭が溶けそう…… 「ンン……ふぅ……」 堪らず息を漏らし、祐希のキスに身を委ねた。 全身から力が抜けて、快感ばかりが身体の内側を巡る。 祐希のキスにぼんやりしていると、不意に何か節くれ立った細長い物が、お尻に差し込まれた。 「んんっ……!?」 腰がビクンと跳ね、緊張に身体が強張る。 本来は排泄するための場所が、自分の意思とは関係無く、硬い何かに抉じ開けられていく。 しかもその何かは、生き物のように(うごめ)いて、僕の中を掻き回した。 苦しい……! キスで口が塞がれているから、余計に辛い。 すぐさま引き抜きたいのに、手は縛られていて使えない。 だからと言って足を振れば、辰巳に当たってしまう。 どうしようもなくただ堪えていると、突然、ビクンと腰が跳ね上がった。 今、何があったの――? 強過ぎる快感に茫然としていると、一時的に止まっていた何かが、またお尻の内で蠢きだした。 しかも僕が感じた場所を狙い、そこばかりを擦り上げてくる。 すると、僕の身体は電流が走ったようにビクビクと震え、汗がブワッと噴き出した。 気持ち良過ぎて、目の前がクラクラする。 お尻の穴にもう一本入ってきたけど、痛みを感じる余裕は無い。 後少しでイきそうになった僕は、祐希の舌に吸い付き、夢中で自分の舌を絡めた。 今はもう、快楽を求める事しか考えられない。 そして、右の乳首をクリッと(ひね)られた瞬間、頭の中が真っ白に弾けた。 絶叫は祐希の口に吸い込まれ、身体がガクガクと痙攣(けいれん)する。 そして唐突に襲ってきた倦怠(けんたい)感に、グッタリとした僕は、祐希の腕の中に沈み込んだ。 離れてしまった唇を惜しむ間もなく、僕は全身で荒い呼吸を繰り返す。 やっと僕の自身から口を離した辰巳が、見せ付けるようにゴクリと(のど)を鳴らした。 低く「ごちそうさま」と呟いた辰巳が、チラリと赤い舌を覗かせて、おもむろに唇を舐める。 「時哉の……スンゲー濃くて、美味いな」 辰巳の言葉を理解した途端、僕の顔にカアッと熱が集まった。 の、飲んだ? 僕が出した精液、飲まれた!? 「いぃなぁ、辰巳……僕も時哉の白濁、飲みたいなぁ……」 「エエッ!?」 心底残念そうな祐希の言葉に、僕は耳を疑ってしまう。 あの誠実で優しい祐希が、まさかそんな、僕なんかのをの、のの、飲みたいなんて―― 冗談だろ!? ふざけてるだけだよね!? そうじゃなかったらなんで、こんな平凡で、華とかちっともない僕なんかを…… ほら、辰巳まで呆れて、溜め息をついてるじゃないか。 「兄貴は最初に入れるんだから、良いだろ?」 何を!? 入れるって何を!? 僕は口をパクパクするけど、頭が混乱してしまって、何も言葉にならない。 それなのに祐希は「それもそうだね」なんて言うし…… 僕だけが置いてきぼりで、二人は楽しそうに先を続ける。 「ほら、こっちはだいぶ(ほぐ)れてきたぜ」 辰巳の言葉に合わせて、僕のお尻に刺さっていた物がまた蠢き、僕は声にならない嬌声(あいせい)を上げた。 見れば、辰巳の指が二本、僕のお尻の穴に射し込まれている。 さらに―― 「どれどれ……?」 「ひぐっ! イタ……あ……」 (わき)から手を伸ばした祐希までが、僕のお尻に指を射し込み、辰巳の指と一緒になって中を掻き回す。 痛みを感じたのは最初だけ。 「や、あん……はぅ……あっ、あぁん……」 気持ち良いポイントを(えぐ)りながら動き回る三本の指に、僕は早くも勃起(ぼっき)した自身から(よだれ)を溢し、押し寄せてくる快楽によがった。 気持ち良過ぎて、もう、頭がおかしくなりそう…… 喉仏を突き出すように首を反らせ、祐希の肩に頭を預けて喘いでいると、辰巳がゴクリと喉を鳴らした。 「スゲーなぁ……さっきイったばっかで、もうトロトロ……」 「本当に時哉は可愛いね。……もう一本、入るかな?」 祐希にもう一本指を増やされ、入口を広げられ、僕は快感の悲鳴を上げる。 痛みさえも気持ち良く感じ始めた僕は、目から止めどなく涙を溢して、身体を痙攣させていた。 祐希がクスクスと笑う。 「もう、大丈夫かな……ねぇ、時哉。僕の――入れて良い?」 「ふえ……?」 頭が快感に溶けてしまい、祐希が何を言っているのか、よく分からない。 耳に唇が触れる距離で、祐希が低く囁く。 「僕と、一緒に気持ち良くなろう……?」 それだけで背中がゾクゾクした僕は、何も考えずに頷いていた。 お尻から指を抜かれ、二人に支えられながら、四つん這いのような体勢を取る。 圧迫感のなくなった穴が、物欲しそうにヒクヒクと震えた。 これから何をされるのかと振り返れば、何かのボトルを傾けた祐希が、まんべんなく男根を濡らしていた。 初めて見た好きな人の肉棒に、ゴクリと生唾を呑み込む。 自身を濡らしていたボトルを棚に戻し、艶然(えんぜん)と微笑んだ祐希が、僕の腰を両手でガッシリと固定した。 まさか―― 「入れるよ、時哉」 「まっ……あっ……あぁ!」 止める間もなく、熱い塊に後ろから貫かれ、僕は前方に顔を跳ね上げた。 二人の指でじっくりと解された秘部は、喜び勇んで祐希の雄を呑み込んでいく。 押し広げながら擦られる内壁が、もっともっとと快感を欲して、祐希のモノに絡み付いた。 祐希が、僕の内に入ってくる。 ほどなくして股間が触れ合うと、祐希はうっとりとした声を漏らした。 「もう、全部入っちゃった……時哉、分かる……?」 祐希が軽く腰を揺らし、僕の最奥を刺激する。 「ゃん……ユウ、キ……」 甘く焦れったい快感に、身体が震えた。 祐希が低い声音で、艶然(えんぜん)と微笑む。 「もっと、気持ち良くしてあげるよ……」 ゆっくりと肉棒を引き抜いた祐希が、今度はポイントを狙って一息に貫く。 「あん……っ!」 特に気持ち良い所を抉られ、強過ぎる快感で背中が弓なりに反り返った。 その後は息つく暇もないほど激しく突き上げられ、抜き差しの度に引きつられる恥肉が、もっともっとと甘く震える。 激しい水音が室内に響く。 「あっ、あぁ……あっ……ふぁ……!」 「気持ち良い……時哉の中、しっとりと締め付けてくる……」 とめどない喘ぎと共に、張り詰めた自身からは先走りが溢れる。 腰、溶けそう…… 「兄貴とセックスして嬉しそうだな、時哉」 「あぁ……タツ……ミ……」 辰巳のからかうような台詞に、僕はとっさに顔を背けた。 人に――しかも祐希の弟で、親友の辰巳に見られながら感じている、浅ましい自分が恥ずかしい。 それでも祐希とのセックスが気持ち良くて、止められない。 「こっちも見ろよ……」 甘く囁いた辰巳が、僕の顎を軽く持ち上げ、唇を重ねてくる。 祐希とは違う、少し強引な舌の動きに、身体の熱が益々上がっていった。 祐希とセックスしながら、辰巳にキスをされて…… 背徳的な行為をしているのに、酷く興奮する。 「……やっぱり顔が見たいな」 「ん……了解」 祐希の熱い吐息のような呟きに、辰巳は即座に答えた。 「ふぇ……? あ、あっ、あぁん!」 急に口付けを解かれ、余韻にぼんやりしていると、また二人の手で僕の身体が反転させられる。 急な刺激でイきそうになった僕の自身が、ピクピク震えた。 「うん。やっぱり、こっちの方がそそるね」 祐希が満足そうに頷く。 そしてまた、祐希は激しく腰を振りだした。 気持ちの良い所を重点的に攻められ、受け入れる僕の腰も、貪欲に揺れ動く。 「時哉……俺のも、良くしてくれよ」 そう言って唇をノックした辰巳のモノに、僕は恐る恐る舌を伸ばした。 亀頭にチュッと吸い付き、竿に浮き出る血管を舌でなぞり、また亀頭に舌を絡める。 他人のモノを舐めるのは初めてだったけど、不思議と嫌な感じはしなかった。 気持ち良さそうに息を詰めた辰巳が、僕の髪を優しく撫でる。 「口……開けろよ」 辰巳に促されるまま口を開くと、顔の向きを直された僕の口腔に、苦い汁の滲む先端を押し込まれた。 「ンぐ……ッ」 独特の青臭い臭気が、僕の口いっぱいに広がる。 口の内でビクビクと震える辰巳の熱を感じて、下肢に力が入った僕は、祐希の肉棒をキュッと締め付けた。 祐希がクッと喉を鳴らす。 それでも祐希の律動は止まらず、突き上げられる度に、辰巳のモノが喉奥を刺激する。 苦しい、のに―― 「ッく……ふぅ……ンン……」 なぜか異様に興奮した僕は、狂いそうなほどの快楽に翻弄されていた。 上の口も下の穴も、二人の雄に貫かれて―― 僕は呆気なく果てた。 腹部を汚す白濁さえ気持ち良く、僕の身体が小刻みに震える。 「あれ? もうイっちゃったね、時哉」 「早いな……。そんなに気持ち良かったのか?」 口から辰巳のモノを引き抜かれた僕は、だらしなくよだれを垂らして、荒い呼吸を繰り返した。 余韻にひたる頭は、甘く霞むばかりでうまく働いてくれない。 まだ祐希も辰巳も達っしていないのに―― 「そうだ。――時哉に、良い物やるよ」 良い物? なんだろう? ニヤリと笑った辰巳に、僕はただノロノロと首を傾げた。 タンスの引き出しを漁る辰巳が、弁当についているタレビンサイズの茶色い小ビンを取り出す。 それを見た祐希が嬉しそうに「あっ!」と声を漏らし、クスクスと笑った。 何のビンだろう? ぼんやりと見上げていると、ビンの中身を煽った辰巳が、口移しで僕にそれを飲ませようとする。 甘ったるい液体が口腔に広がり、何も考えずに飲み込んだ。 口の端から零れた分を辰巳の舌が(すく)い、甘いキスと一緒に僕の口内へと戻す。 すると僕の心臓が、強くドクンと脈打った。 「んンッ!? ンぅ……ん……ふあ……」 辰巳の舌に舌を擦られると、僕の身体は電流を流されたように、ビクンビクンと激しく痙攣する。 凄まじい快感が脳を揺さぶり、一瞬治まりかけた熱が、身体の奥で再び燃え上がった。 緊張した身体が、まだ秘部に埋められていた祐希を、キュッと締め付けてしまう。 それを合図にして、祐希が僕のモノを握り、執拗に擦りだした。 「ンンッ……!?」 鈴口を重点的に攻められ、強過ぎる快感が身体中を駆け巡る。 「ンはぁ……ッ! くっ……ふぅ……!」 前からの刺激と、辰巳のキスに、息が上がっていく。 チュクッ……ンチュ…… 唾液を絡め合う卑猥な水音と、自分のくぐもった喘ぎ声が、頭の中に反響する。 小刻みに震える全身から、ブワッと汗が吹き出した。 「あぁ……ッ! ら、らめぇ……! 頭……おかしくなっちゃ……あっ、あ、あぁっ……!!」 切羽詰まって辰巳のキスを振り切った僕は、涙をボロボロと零して、激しく首を振る。 感じ過ぎて怖い。 体内で暴れ回る快感に煽られ、何かが下腹部に集まっていく。 それなのに、二人とも楽しいそうに笑うだけで、僕の叫びを聞いてくれない。 「舌、回ってねぇの。可愛いな、時哉?」 「ココを弄るだけで、中がキュウっと締まるね……凄く気持ち良いよ……」 「やあぁあっ……! ら、ラメぇ……!」 亀頭を転がすように、親指でグルッと撫でられ、祐希を咥え込んだ腸壁がギュッと収縮する。 撫でられ過ぎて先端がヒリヒリするのに、どうしようもなく腰が疼いて、もう痛みか快感かも分からない。 「俺も気持ち良くしてくれよ」 ニヤリと笑った辰巳が僕の頭上に移動し、縛られたままの両手を引き上げた。 そして僕の手と手の間に、硬く張り詰めた辰巳の自身を挟み、ギュッと握らせる。 「擦れよ、時哉……」 僕は言われるまま、上下にしか動かせない両手で、必死に辰巳の雄を扱いた。 辰巳の熱が伝わったのか、酷く興奮した僕の呼吸が、どんどん荒くなっていく。 僕のモノからドロドロと溢れた先走りが、祐希の手を汚した。 頭の中は快楽で埋め尽くされ、もう何も考えられない。 下腹部で渦巻く何かが、マグマのようにグラグラと煮え立ち、ジワジワと競り上がってくる。 「あ……らめ……くりゅ……くりゅう……あぁ……」 呼吸さえままならない口は開きっぱなしで、抑えられない喘ぎと共に、ヨダレが口端から零れ落ちて顎に伝う。 祐希の爪に鈴口を抉られると、とうとう僕の自身は弾けた。 「う、あっ、ああああああぁぁぁぁぁっっ!!!」 僕のモノから勢い良く噴き出した液体が、バシャバシャと腹部に降り注ぐ。 「や……! 止まらな……ぃ、あっ! あぁん……!」 普通の白濁と違う液体は、次から次に溢れ出し、一向に収まる気配がない。 頭の中がチカチカと明滅する。 ガクガクと痙攣を続ける身体は、感じ過ぎたせいでほとんど感覚が無い。 「スンゲー、ホントに潮噴いてる……タマンネェ」 「中もキュウキュウ締まって、凄く良い……僕もイく――」 「やあぁっ!」 まだ放出の止まらない竿を扱きながら、再び祐希が僕の秘部に腰を打ち付け始めた。 「う、ヒィあぁ!! もぅらめ……らめェ……!」 身体の感覚は無いに等しいのに、快感だけが脳天を突き抜ける。 快感が強過ぎて、右も左も分からない。 喘ぎ過ぎて呼吸もままならず、ただハクハクと口を開閉する。 「……クッ!」 祐希が小さく呻くと同時に、火傷するような熱を内側で感じた。 僕の口から、また絶叫が(ほとばし)る。 「あちゅっ……あちゅっ……あぁん……!」 感じ過ぎてボロホロと零れる涙を、辰巳の舌が舐め取っていく。 やっと放水が止まった時にはすっかり疲弊(ひへい)して、足の爪先から手の指一本まで、全く動かす事ができなかった。 イく瞬間に握ってしまったようで、辰巳のモノはビクビク震えるだけで、まだ達してないらしい。 「大丈夫か、時哉?」 辰巳が心配そうに僕の顔を覗き込んでくる。 けれども、返事を返す余裕なんか無い。 「もう少し頑張ろうね、時哉」 「あ……ん……」 ニコニコ笑う祐希に引き起こされ、まだ抜かれていない祐希の自身が、敏感になっている僕の内肉を抉った。 僕の身体は、どうしてしまったんだろう? 祐希に触れられた所全て、快感にヒクヒクと震える。 「次は辰巳も気持ち良くしてあげようね……」 耳元で囁いた祐希が、僕のお尻に手を滑らせた。 祐希の肉棒を咥えたままの後孔に指を差し込まれ、いっぱいいっぱいに広げられて痛い、はずなのに―― 「ふぁ……あぁん……」 痛みすら気持ち良くて、喘ぎが止まらない。 祐希の指がゆっくりと動く度に、僕の腰はヒクヒクと跳ねる。 「あぁ……も、ムリ……ムリぃ……」 感じ過ぎて苦しい。 「辰巳だけお預けなんて、可哀想(かわいそう)だろう?」 耳元で囁く祐希の声に、背筋がゾクッと震えた。 「それに、口では無理って言いながら、こっちは気持ち良さそうにヒクヒクしてるよ……?」 「あ、くぅ……はぁ……」 祐希の指に内側を擦られ、快楽の涙を流しながら喘ぐ。 あれだけ欲望を放出した自身が、むっくりと頭をもたげる。 祐希が喉の奥でクックックッと笑った。 「嘘つきさん」 祐希の低い声に、身体がブルッと震える。 急に指を抜いた祐希が、僕の腕を縛ったまま間に頭を通し、僕の腰を浮かせて抱き直した。 「可愛い嘘つきさんには、お仕置きが必要だね」 「え……? あっ、あぁ……」 祐希の手が僕のお尻をムンズと鷲掴(わしづか)み、祐希のモノが入った入口を割り開く。 背後にきた辰巳も、祐希と同じく喉の奥でクックッと笑った。 「お仕置き……だって、よ!」 「う、あああぁぁ!!」 僕の腰を掴んだ辰巳が、祐希のモノでいっぱいいっぱいの秘部に、熱い肉棒をズブブッと突っ込んでくる。 「いたっ! あっ、あ、やめ……て……うぐっ!」 無理やり隙間を広げられ、メリメリとお尻を裂かれるような痛みに、強く歯を食い縛った。 「やっぱりキツいな……」 「大丈夫、時哉ならできるよ」 辰巳が苦しそうに呟く。 それなのに祐希は、何の根拠があってか、笑顔で断言した。 もしかして、祐希はSなのか? 「ほら……力を抜いて」 低く掠れる声で囁く祐希が、痛みに萎えていた僕の自身を、やわやわと揉み扱いた。 「ン、っく……んふぅ……」 深く考える余裕などない僕は、散漫になる意識を、祐希の手で与えられる快感に持っていく。 その後の変化は早かった。 あんなに辛かった痛みが、甘い熱に溶けていく。 痛みのためか、快楽に呑まれようとしているのか、僕の身体はビクビクと震え、目から大粒の涙が零れた。 「俺も……手伝ってやるよ」 「うひィ……!」 背後から手を伸ばした辰巳が、僕の乳首を摘まみ、コリコリと捏ね繰り回す。 僕の身体は完全に痛みを忘れ、背中を仰け反らせた。 「あぁっ……! らめぇ……ちくひ……ちくひ、らめぇ……」 もう全身が性感帯になってしまったようだ。 手首を縛られ、二人の手で感じる所を全て刺激されて……凄く興奮する。 痛みを訴えていたお尻もヒクヒクと震え、粘膜が二人共受け入れようと、貪欲にしゃぶりつく。 痛い! 苦しい! なのに、気持ち良い……… 気持ち良過ぎて辛い。 辰巳の肉棒が押し入ってくる痛みさえ、僕の身体は快楽として捉え、自身から歓喜の涙を零して祐希の手を濡らした。 そして―― 「スゲェ、ちゃんと入ったぜ」 信じられない事に、僕の恥部は二人分の肉棒を咥え込み、自身から歓喜の蜜をタラタラと垂れ流していた。 「よく頑張ったね、時哉。良い子、良い子」 祐希に頭を撫でられ、僕は照れながら微笑んだ。 祐希の期待に応えられて、凄く嬉しい。 「んじゃ、動くぞ」 辰巳が宣言すると、それを合図に、祐希も僕の中を突き上げた。 「んく……ぅあ……あふ……」 いつの間にか祐希の自身も張り詰め、肉壁を限界まで広げる二本の雄が、別々の動きで僕の中を掻き回す。 ギチギチに収まったモノが動けば、恥肉が引き()れ、感じる所を絶えずゴリゴリと抉る。 辰巳が激しく出入りすれば、祐希は揺れるように緩やかに…… そうかと思えば、動きが逆になったり…… もちろん乳首と僕の自身も、二人の手で弄られて…… とか言いながら、僕の頭はすでに快感で支配されて、物なんか考えられない。 酒に酔った時のような酩酊(めいてい)感と、浮遊感に揺れて、頭がクラクラする。 「あぁ……時哉の中で、僕のモノが、辰巳に押し潰されてる……気持ち良いね、時哉」 うっとりした祐希の言葉に、僕は喘ぎながら、夢中で頷いた。 言葉の意味なんか、考えちゃいない。 「俺、もうイく――」 「ん……僕も……」 「えッ!? あっ、あぁ、あ、ら、ラメ……ラメぇ……!!」 ほぼ同時に二人の突き上げが激しくなり、僕の身体を衝撃が貫いた。 快感に背筋が反り返り、頭の中でギラギラとした光が渦巻く。 絶え間ない二人の突き上げに溺れた僕は、呆気なく果てた。 頭がクラクラする。 思わず締め付けた後孔に、煮えたぎるような熱を感じ、僕はそのまま意識を飛ばした。 もう、祐希と辰巳の二人無しでは、生きられない…… ……END.

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