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いただきます
「な……なんで……」
何がどうして、なんでこうなった!?
時間はもう深夜を回っただろうか――
俺――立花葵は今、ベッドの上で、三人の少年に押さえ付けられている。
ただ押さえ付けられているだけならまだしも……
「わ〜い♪ アオ先生の、凄くおっきい〜♪」
声変わりしても少し高い歓声を上げ、俺の膝に跨がった少年は、満面に笑顔の花を咲かせる。
いそいそと俺のズボンを下ろしながら!
「コラ、美月(みづき)! 勝手に人のズボンを脱がすんじゃない!」
「えぇ〜、でも、パンツ履いてたら、舐められないよぉ〜?」
「舐めなくて良い!」
いたって不満そうに唇を尖らす美月は、それでも手を止めず、さらにズボンを脱がしてくる。
「だから脱がすな!」
「〜♪ 〜♪ 〜♪」
聞いちゃいない。
その上、なんでそんなに嬉しそうなんだ!
「大丈夫だよ、立花先生。先生が気持ち良くなれるように、僕達でちゃんと練習したから。ポイントもバッチリ予習済み!」
「ポイントとか予習せんで良い! てか、お前ら、練習なんかしたのか!?」
「もちろん!」
得意気に胸を張る黒髪眼鏡の少年は、長男の飛鳥。
俺の右腕にしっかりと居座って、ベッドから起き上がれないように、全体重で押さえ付けてくる。
腕が痺れてきた。
そして俺は、同じく左腕に尻を落ち着けている次男に目をやる。
「なぁ、こんな事はやめような……? 今ならまだ、親には黙っててやるから、なぁ? 疾風……?」
飛鳥と同じ黒髪の疾風は、少し勝ち気な釣り目をしているが、この三兄弟の中では一番冷静なはずだ。
早く自分達の間違いに気付いてくれ!
「うぅん……葵先生が嫌な事は、あんまりしたくないんだよなぁ……」
「だったら――!」
悩み初めた疾風に、俺はだめ押しとばかりに懇願するが――
「大丈夫だよ、疾風。最後には気持ち良くなってくれるんだから」
「それもそっか」
おい〜〜〜っ!!
ここで納得するな!
ちくしょう。
疾風が『飛鳥の決定』にだけは、単純に従う事を忘れていた。
いやまさか、ここまであっさり同意するなんて――
どんだけ素直に信頼してんだよ!
それはすでに盲信だろ!
「立花先生」
「葵先生」
「アオ先生」
三人が子供らしく可愛い顔で笑う。
「「「だ〜い好き」」」
……いつも言われている事なのに、今だけはまったく嬉しくない。
そもそも、俺達は幼なじみなのだ。
その上近所も近所、俺の家の隣の和菓子屋が、三人の家。
ちなみに三人は三つ子。
輪郭や髪の色が少し違うのは、二卵性――いや、三つ子だから三卵性か? ――のためだ。
三つ子が幼稚園に入る頃から懐かれていた俺は、毎日のようによく遊び、本当に仲良しだった。
ちなみに歳は、俺の方が四つ上。
今年から大学生の俺は、来年高校を受験する三つ子の家庭教師を任された。
俺の言う事は良く聞くし、勉強も真面目にするから、特に警戒なんかしてなかったのだが……
それが間違いだった。
今日、俺の両親がいないのを知った三人は、急に俺の家に泊まりたいと言い出したのだ。
昔は良く互いの家に泊まっていたから、何の気なしに軽く了承してしまった。
最初は普通に勉強して、他愛のない話をして……
寝る時も、少し駄々をこねただけで、すぐ別の部屋に行った。
それなのに――
深夜。
圧迫感に目を覚ましたら、すでに布団は捲り取られ、俺は手足を押さえ付けられていた。
俺は『ガリバー旅行記』の主人公か?
中学生にもなると、一人でも重いのに、それが三人ではまったく動けない。
「なぁ、もうやめてくれよ……」
中学生相手とは言え、三人がかりでは分が悪いと悟った俺は、必死になって懇願する。
けど、聞いちゃいねぇ。
「ねぇ、もう食べちやって良い?」
「もう少し待って、美月。疾風、ボタン外すの手伝って」
「は〜い」
「は〜い」じゃねぇ!
俺は最後のあがきとばかりに、この拘束から逃れようともがく。
それなのに、俺の抵抗も虚しく、あっさりと三人に取り押さえられた。
「そんなに暴れないでよ、立花先生。大丈夫だから、大人しくしてて」
「大丈夫じゃない!」
誰か俺を助けてくれ。
けど両親はいねぇし、こんな情けない姿を誰かに見られるのも嫌だ。
少し考えた飛鳥は、あきれたように嘆息する。
「仕方ないな……美月、もう食べて良いよ」
何ぃ!?
「わ〜い♪ いっただっきま〜す♪」
歓声を上げた美月は、凄く嬉しそうに、俺の息子をパクリと咥えた。
「うわっ! コラッ!」
俺が怒鳴っても、美月は口を離してくれない。
その上、俺の裏筋に舌を這わせ、千歳飴のようにチュウチュウとしゃぶる。
「くぅ……んく……」
練習の成果か?
なんでこんなに上手いんだよ!
自慢じゃないが、これでも少しは、女の子と経験がある。
その中のどの女の子より、凄く気持ち良い。
けど中学生の、しかも少年に翻弄され、快感に呑まれるのは嫌だ。
俺は中心に集まる熱を逃がすように、歯を食い縛り、甘美な刺激に耐えた。
もう美月の舌使いは、完璧に技だよ、技!
まさしく舌技!
当然、身体を強張らせていた俺は、抵抗もできなくなる訳で……
「――僕達も、いただきま〜す♪」
「いただきまーす」
いつの間にかパジャマのボタンを全部外した飛鳥と疾風が、仲良く俺の胸に顔を寄せて、同時にペロッと乳首を舐めやがった!
「うぁっ! や……やめぇ……んあっ……!」
普段は感じた事も無い場所なのに――
下を美月に刺激され、敏感になっているのか、俺は首を仰け反らせて喘いだ。
それに気を良くしたのか、飛鳥と疾風は飴玉でもしゃぶるように、俺の乳首を舐め回す。
女のようにふくよかでも、柔らかでもないのに、何が楽しいのか――
そう思っていられたのは最初だけ。
三人で別々に与えられる刺激が、俺の頭を快感に染めていく。
もう気持ち良過ぎて、いろんな事がどうでもよくなってきた。
けれど、最後まで邪魔をするのが『理性』と言うもので、口は「やめろ」と繰り返す。
ささやかな抵抗として動かした掌が、たまたま飛鳥と疾風の股間に触れた。
いや、俺の腕に跨がってるんだから、当たり前か?
「あん……!」
「うわっ……!」
意趣返しに二人の股間を揉んでやり、俺は思わず苦笑した。
「なんだ、飛鳥、疾風……お前ら、いっちょ前に、硬くしてんのか……?」
俺を睨む飛鳥と疾風が、揃って唇を尖らせ、美月までが何事かと顔を上げる。
「そんなの……んぅ……当たり前……だよ……」
「あふぅ……だって、俺達……ずっと葵先生と……こうしたかったんだもん」
飛鳥は刺激に耐えて唇を引き結び、疾風は素直に快感で悶えた。
それを美月が羨ましそうに眺め、すでに硬くなっていた股間を、俺の膝に押し付けてくる。
……正直、安心した。
何がって言われると、困るけど。
取り敢えずは、感じているのが、俺だけじゃない事に安堵した。
本音を言えば、この三人に触られる事自体は、そんなに嫌じゃない。
理性とか道徳心を別にすれば、技を持っているだけ、むしろ快感の方が勝る。
男同士でする趣味は無いけど、今のところただ舐められているだけだし、その内飽きるだろう。
「んんぅ……立花……先生……」
熱っぽく呟いた飛鳥が、また俺の胸に顔を寄せ、乳首を舐め転がす。
舌と一緒に荒くなった息がかかり、俺の身体がゾクリと震えた。
すると、疾風と美月も負けじと舐め出す。
「んぅっ、ふぅ……んあぁ……」
やっぱり、三対一ではズルい。
与えられる刺激に身を委ねてしまえば、もう羞恥を感じる余裕も無く、ただただ快楽に翻弄された。
飛鳥と疾風も、美月に負けず舌技が上手い。
その上、俺の手の中でどんどん硬くなる感触と、急所を揉まれて荒くなった二人の息使いにも興奮する。
「ん……ふぅ……」
あぁ、ヤバい。クる……
余裕の無くなってきた俺の顔を、飛鳥がチラッと見上げた。
「んふ……美月……そろそろ……準備、して……」
「は〜い……」
準備?
訝しむ俺に構わず、上体を起こした美月が、おもむろに服を脱ぎ出す。
何をする気だ?
俺の上から完全に退けないよう気を付けながら、ついに美月は生まれたままの姿を晒す。
俺のモノを舐めていたせいか、美月の小さな息子は完全に上を向いている。
「アオ先生、ちゃんと見ててね……?」
俺の太股を跨いで膝立ちになった美月は、どこからか小さなチューブを取り出して、中身を手に取った。
ハンドクリーム?
何気なく見詰めていると、美月はハンドクリームの付いた手を、おもむろにお尻へ持って行く。
そして次の瞬間、俺はギョッとした。
「んっ……ふあ……!」
チュプ
小さな水音を立て、美月の指先がお尻の穴に潜って行く。
後ろの穴に指を差し込みながら、美月はトロンとした顔を上に向け、甘い声であえいでいる。
手に付けていたハンドクリームのせいか、美月が自分の穴をグリグリと掻き回す度に、グチュグチュと卑猥な水音が響いていた。
まばたきも忘れた俺は、ゴクリと唾を呑む。
はっきりと言って、自分の上でくねくねと身体を揺らす美月は、扇情的な色気がある。
下手なAVより何倍も興奮した。
いつの間にか俺は、飛鳥と疾風の急所を揉む手を止めて、美月の恥体に見入っていた。
「ふぁ……あ、あぁん……も、ほしぃ……欲しいよぉ……」
前から透明な雫がトロトロと零れ出し、美月が悩ましげな声を上げる。
「こっちにお尻向けて、入口広げて見せて」
「は〜い……ん……」
飛鳥の指示に従い、俺の上で方向転換した美月が、片手でお尻の穴をクイッと右に引っ張った。
「それじゃ見えないよ。疾風、広げるの手伝って」
「は〜い」
「やぁんっ……!」
美月のお尻の穴に手を入れた疾風が、クパァと左に広げ、美月が感じいった悲鳴を上げる。
俺は生唾を呑み込んだ。
赤く色付いた肉壁が、ハンドクリームのせいで、テラテラと濡れている。
普段は見る事の無いお尻の穴に、俺はなぜか無性に興奮していた。
「もう少し濡らした方が良いかな?」
横から美月の穴を検分していた飛鳥が、ハンドクリームのチューブの口を、直接お尻に突っ込んだ。
「ひゃんっ……!? やぁ……あぁ……」
初め驚きの声を上げた美月が、トロけるような甘い息を漏らす。
「まだイっちゃ駄目だよ、美月?」
優しく諭す飛鳥が、チューブの代わりに自分の指を差し込み、グチュグチュと掻き回した。
「ふぁ……あぁん……」
美月の熱っぽい喘ぎと、卑猥な水音に、俺の中心まで期待に熱を持つ。
『理性』?
とっくに崩壊してるよ、バカ野郎!
「こんなもんかな……? もう良いよ、美月」
飛鳥と疾風が手を離し、美月は一度力が抜けて、クタッと潰れた。
散々掻き回されたお尻が、クパァと口を開けたまま、ヒクヒクと震えている。
苺のように赤い穴から目が離せず、俺はまたゴクリと生唾を呑み込んだ。
疾風が俺の腕を押さえ付けたまま、心配そうに美月を覗き込む。
「動けるか? 美月?」
「ん……大丈夫……」
熱っぽく答えた美月が、よろよろと身体を起こす。
そして荒々しくハァーと息を吐いた。
「……イっちゃうかと思ったよぉ〜」
「我慢できて偉かったね、美月。ご褒美に、もう入れて良いよ」
「わ〜い!」
やっと飛鳥の許可が出た美月は、歓声を上げて俺の方に向き直る。
キラキラと期待に瞳を輝かせる美月と目が合い、俺の中では忘れていた理性が復活した。
「み、美月……? 一体、何を……」
美月は冷や汗を掻く俺に笑顔で返し、四つん這いで俺の身体をよじ登る。
そして、完全に屹立した俺の息子の上に、腰を持ち上げて狙いを定める。
「お、おい……まさか」
理性と期待がごちゃ混ぜになって、ダラダラと汗を掻く俺は、固唾を飲むんで美月を見詰める。
「な、なぁ……やっぱり、やめないか……? なぁ、美月……?」
必死になだめようとする俺に構わず、美月は興奮を抑えるためか、ゆっくりと息を吐く。
誰か聞いて、俺の意見。
そして美月は、俺の息子に手を添えた。
「やっ、やめ……っ!」
ゆっくりと腰を下ろした美月が、俺の息子をズプズプと、お尻の穴に呑み込んでいく。
「フグッ……!」
容赦なく自身を包む圧迫感に、俺は思わず息を止め、痺れるような快感に下肢を震わせた。
「ふぁ……先生の……おっき……」
恍惚とした顔で天井を仰ぐ美月が、俺の自身をキュウキュウと締め付ける。
ヤバい!
凄く気持ち良い!
「美月、ちゃんと息を吐いて。全部入らないよ?」
「ん、ヤダぁ……」
例によって飛鳥に指示された美月は、素直に息を吐き出した。
俺のモノを締め付けていた肉壁が緩み、今度は俺を取り込もうとするように、うねうねと絡み付く。
「くはぁ……」
快感が強過ぎて、頭の芯が痺れてきた。
その内、美月が俺の股間にお尻を落ち着け、俺の息子をズッポリと呑み込んでしまう。
俺も美月も、それだけで上がってしまった息を抑えようと、呼吸が荒くなる。
美月の中は火傷しそうなほどに熱く、ハンドクリームのお陰か、ねっとりと俺の中心を包み込む。
「アオせんせぇ……気持ち良ぃ……?」
初めて伺うように首を傾げる美月に、俺は何も言えずコクコクと頷いた。
美月が嬉しそうに、にっこりと微笑む。
「良かった……」
あぁ、可愛いなぁ、チクショウ。
俺の心情に、真っ先に反応した自身が、ズクリと熱を増す。
「ふぁん……僕も……気持ち良いよぉ……」
美月が俺のモノを馴染ませるように、くねくねと腰を揺らす。
それも確かに気持ち良いんだけど……
正直、少し物足りない。
これじゃ、生殺しだ。
そう思っていたら、美月が俺の腰を両手で掴み直し、改めてにっこりと笑う。
「アオ先生……もっと……もっと気持ち良くしてあげるね……」
「え……っ!」
戸惑いの声を上げる俺に構わず、美月がゆっくりお尻を上げる。
ズルズルッと擦り上げられた息子が、激しい快感を訴え、俺は息を止めた。
絞り取られるような甘い締め付けに、身体がビクビクと震える。
もう少しで抜けると言う所で、また一息に美月のお尻が下ろされた。
ヂュプンッ!
美月の中に呑み込まれた中心が、熱い柔肌に締め付けられる。
気持ち良い!
初めはゆっくりだった腰の動きが、少しずつ速くなっていき、卑猥な水音も激しく響いた。
グプッ、ズチュッ、ヌプン……
美月の中に出入りする度、俺のモノが狭い肉壁に潰され、表皮が擦れる。
飛鳥と疾風が、俺の乳首を舐める舌の感触まで快感になり、中心に熱が集まっていく。
ダメだ、イきそう……
「クゥ……も……無理ぃ……」
早くも俺は音を上げた。
飛鳥が俺の耳元に顔を寄せる。
「イって良いよ……立花先生……」
「ヒッ……」
耳の外側を舐められ、俺は情けない悲鳴を上げた。
クスクスと笑った飛鳥が、俺の頬にそっと触れ、唇を重ねてくる。
どこでこんな事を覚えたんだか……
何度も唇の形をなぞるようについばんでいた飛鳥が、俺の唇を舌先で舐め、軽く下唇に吸い付く。
それだけで首の後ろがゾクゾクする。
息継ぎのために口を開けると、すかさず飛鳥の舌が侵入して来た。
飛鳥の舌が俺の舌を舐め、意外と優しく絡め取る。
キスまで上手い。
飛鳥のディープキスと、疾風の愛撫、そして美月と繋がっている自身。
全てが気持ち良い。
いや、気持ち良過ぎる!
呆気なく限界まで追い詰められた俺は、とっさに強く目を瞑った。
「ふあぁっ……! あつい……おなか……あっ、ああああぁぁぁぁあっ!!」
俺の放出した熱を内で受け止めた美月が、甲高い嬌声を上げ、勢い良く白濁を飛ばした。
「ぶっ……美月……俺にまでかかったよ?」
「ごめ……なさ……」
肩で息をする美月が、熱に浮かされた顔で謝る。
俺も、息が上がった。
「あ、疾風。顔拭く時は、目に入らないよう気を付けてね? 失明する恐れがあるから」
「は〜い……」
大人しく返事をした疾風が、服の袖でおおざっぱに顔を拭く。
と言うか、今さらだが、飛鳥と疾風の二人は、まだ服を脱いでない。
……後二人、相手にしなきゃなんねぇのか?
少しげっそりとした俺の胸に、美月がゆっくりと上体を倒して来て、細くて白い腕を俺の首に絡める。
「ねぇ、アオ先生……ぎゅってして……?」
上目遣いの美月が、軽く首を傾げた。
おねだりする時の、美月の癖だ。
「はいはい……」
熱を放出して幾分余裕の出て来た俺は、言われるまま軽く美月を抱き締めた。
「ん……もっと……」
「こうか?」
せがまれるまま、強く美月を抱き締めるが――やっぱり俺は甘かった。
さっきまで、しっかりと俺の腕を押さえ付けていた飛鳥と疾風が、何の理由も無く離れる訳が無い。
「「よ〜いしょ」」
美月に気を取られていた俺の身体を、飛鳥と疾風の二人がかりでひっくり返してきた。
「のわっ!?」
「ひゃん……!」
驚いた俺がとっさに抱き締めると、下敷きになった美月が、甘い声を上げて身体を震わせる。
まだ抜かれていない俺の息子が、今の衝撃で抉る角度を変えたらしい。
「ごめん、美月。……大丈夫か?」
「ん……へぇき……」
小さくコクコクと頷いた美月が、うっとりとした顔で微笑む。
ホッとした俺は、さらなる刺激を与えないように気を付けて、ゆっくりと四つん這いになった。
そうして改めて美月を見下ろすと、まるで俺が押し倒したような錯覚を覚え、思わずゴクリと唾を飲む。
「よいしょっと……」
「あっ、おい、コラ!」
飛鳥が突然に俺の背中を跨ぎ、馬乗りになってきたせいで、腕に力が入る。
「急になんだ、飛鳥。もうお馬さんゴッコをする歳じゃないだろ!」
「当たり前でしょ? 次は疾風の番」
疾風の番って……飛鳥が背中に乗ってたら、俺のモノを美月から抜けない。
と、言う事は――
血の気の引いた俺は、サアッと青くなった。
「やっ、やめろ! それだけはやめてくれ!」
「動いちゃ駄目だよ、立花先生。痛い思いをするのは、先生なんだから」
俺は必死に後ろを向いて叫んだが、当然のように無視した飛鳥は、にっこりと笑って俺を諭す。
「塗るよ〜?」
「うわっ!」
疑問型のくせに答えを待たないで、疾風が俺の尻に何かを塗り付けた。
多分美月が使ったのと同じハンドクリームだろうが、はっきり言って、凄く気持ち悪い!
風邪の座薬を入れる時以外、ほとんど触らないソコを、他の誰かに見られるだけでも最悪なのに――
「まずは一本〜♪」
「っ……!!」
鼻歌混じりに何かを穴に入れられ、俺の背筋に悪寒が走る。
もしかしなくても、疾風の指だ!
俺さえもめったに触らない尻の穴に、疾風の細くて意外と長い指が、ゆっくりと侵入して来る。
はっきり言って、凄く気持ち悪い!
「やめろっ、疾風! 早く指を抜け!」
他人に見られるだけでも恥ずかしいのに……
年下の男の子に、尻の穴を広げられるなんて、もう屈辱でしかない。
「もう少し待ってよ、葵先生。ちゃんと気持ち良くするからさ」
「待てるか!! 速く抜けよ!」
指を抜いてくれれば、少しはマシになるだろう。
しかし飛鳥は、それを許してくれない。
「疾風、第二関節……より少し奥を擦って」
「は〜い」
飛鳥に指示された疾風は、指先で探りながら、さらに奥へと指を埋めて来る。
普段は排出する場所なだけに、逆流してくるような違和感と、不快感が半端じゃない。
よく美月は、こんな気持ち悪い事ができるな?
しかも気持ち良いなんて、俺には美月の感性が信じられない。
そう思っていたのに――
疾風の指先がある一点を掻いた瞬間、凄まじい快感が俺の脳を突き抜けた。
「あぁっ……!?」
俺は思わず手で口を塞ごうとして叶わず、必死で口を引き結んだ。
まさか今の、女みたいな甲高い声は、俺が出したのか?
「シコリみ〜っけ♪」
「『前立腺』だよ。しばらくソコを擦って」
「は〜い」
楽し気な歓声を上げた疾風が、見付けたばかりの前立腺を指先で引っ掻き、嬉々として捏ね繰り回す。
「うあっ……! やめ……あん……んんっ……!」
また甲高い声が出そうになった俺は、必死に唇を噛んで耐えた。
異物感を遥かに凌駕する快感に、否応なく身体が震える。
「もう一本〜♪」
歌うような調子で言った疾風が、二本目の指を俺の尻穴に差し込む。
さっきまであんなに不快だったのに、穴を広げようとする指に擦られた肉壁が、意思とは関係無く歓喜に震えている。
嫌だ!
こんな俺――
認めたく無い!
俺はいっそう強く唇を噛み締め、必死でやり過ごそうと努めた。
「あっ! 噛んじゃ駄目だよ、アオ先生……お口痛いでしょう?」
下から声を上げた美月が、俺の口を開かせようと顔に触ってくる。
それを拒否するように首を振れば、今度は飛鳥が背中から、俺の耳元に顔を寄せてきた。
「立花先生、気持ち良いんでしょう……? もっと鳴いてよ……」
甘く聞こえるように囁いた飛鳥が、舌で俺の耳の形をなぞるように舐める。
俺の身体が、ビクンッと震える。
さっき気付いたが、俺は耳が弱いらしい。
しかも悪知恵が働く飛鳥の攻めは、これだけに留まらなかった。
「美月、ちょっとお尻に力を入れて?」
「ん……こう……?」
悪魔のような飛鳥の囁きに、素直に従った美月が、俺の中心を容赦なく締め付ける。
俺は一瞬、息を止めた。
しかも悪魔の囁きは、これだけでは終わらない。
「一度、お尻を緩めて、また締めて……それを繰り返して」
「は〜い♪」
どこか楽し気に返事をした美月が、俺の急所を絞り取るように、一生懸命お尻の力を抜き入れする。
「んん……アオ先生の……おっきくなってる……気持ち良い?」
美月の無邪気な問い掛けに、俺は必死に首を横に振った。
けれど、俺の意思を裏切った息子は、どんどん熱を溜めていく。
強過ぎる快感に、俺の目から大粒の涙がボロボロと溢れた。
その上――
「美月、立花先生の乳首、舐めてあげて」
「は〜い」
飛鳥に指示された美月が、俺の乳首に吸い付き、舌先でペロペロと舐めだす。
「んんっ……!!」
最初の飛鳥と疾風よりも巧みな舌の動きに、俺の身体がブルブルと震えた。
さらに飛鳥が、美月と反対の乳首を摘まみ、また俺の耳を舐めだす。
弱い耳に舌を這わされ、乳首を吸われたり揉まれたりされた上、前の高ぶりと後ろの穴も刺激され――
それら全てが快感を訴え、俺の脳を翻弄していく。
そして俺は、ついに絶頂間近まで追い詰められた。
「ああぁぁぁ……! もうダメ……やだ……やあぁんっ……!」
一度声を出してしまえば、もう喘ぎは止まらず、口の端からもよだれがダラダラと溢れ出す。
快楽に犯された頭は、すでに考える事を止めて、ただ貪欲に快楽を感じる。
そしてソレは、すぐに限界に達した。
「ふわぁ……もう出る……出るぅぅ……あああぁぁぁぁっっ!!!」
「ひゃう……っ!」
美月の内に熱を放出した俺は、身体をガクガクと痙攣させ、そのまま美月を押し潰した。
頭が真っ白になるほどの快楽と開放感に、荒い呼吸を繰り返す。
「葵先生、大丈夫か?」
「ちょっと快感が強過ぎたかな……?」
心配してくれる疾風に対し、小さく唸った飛鳥は、おもむろに俺の耳元へ顔を寄せる。
「まだ終わりじゃないよ、立花先生……」
飛鳥の囁きに、俺の息子が逸早(イチハヤ)く反応した。
俺の下で「あん……」と声を漏らした美月が、クスクスと笑い出す。
「フフ……アオ先生、まだまだ元気だね……」
美月の声がどこか遠くて、ぼんやりと聞こえる。
「疾風、立花先生に活を入れてあげよう」
「あんまり解れてないけど、大丈夫かな?」
飛鳥の提案に、疾風が少し躊躇(タメラ)った。
「大丈夫だよ。まだ僕達の、先生より小さいから」
「あ、そっか」
「一応疾風のモノにクリーム塗ってね?」
「は〜い」
クチュ、クチュ……
どこかで水音がする。
「ふぁ……」
ほどなくして、俺の尻穴に指が差し込まれ、グイッと広げられた。
ヒヤリとした空気が秘部に触れ、俺の身体がゾクゾクと震える。
「入れるよ……葵先生」
「何……イッ!? くあぁっ……!」
「何を」と聞く間もなく、俺の尻穴に濡れた熱塊が宛がわれた。
指で少しばかり開けられた穴に、指よりも太い塊が、ゆっくりと入ってくる。
無理矢理ではないが、押し広げられる肉壁が『メリメリ……』と、鈍い音を立てているような気がする。
「ふぁあ……葵先生の中、よく絞まるよ……気持ち良い……」
疾風は感嘆の声を上げているが、異物を穴に押し込まれている俺は、苦しくて仕方がない。
疾風のモノをあまり締め付けないように、息を吐くのが精一杯だ。
『美月、ちゃんと息を吐いて。全部入らないよ?』
飛鳥が美月にしていた指示だが、まさか俺まで、実践する事になるなんて――
入れて欲しいと望んでいた訳ではいないが、内に入ってくる疾風のモノを、締め付けてはいけないような気がする。
理屈では説明できないのだけど……
「ふぁ……あぁ……!」
取り留めもない事を考えていた俺は、不意に疾風の先端に前立腺を擦られ、甲高い嬌声を上げた。
反射的に喉が反り、身体が歓喜に震える。
「あんん……気持ち、いぃよ……」
密着しているせいで、俺の震えが美月にも伝わったらしい。
腹と腹の間に挟まれていた美月のモノが、ビクビクと震えて、一回り大きくなった。
そして俺の尻に、疾風の股間がピタッとくっ付き、腰に「ふぅ……」と息を吹き掛けられる。
それだけで俺の腰は身震いし、美月が小さく甘い声を漏らす。
「葵先生……全部、入ったよ……」
俺は何も考えられず、ただコクコクと頷いた。
「葵先生の中……凄く気持ち良い……」
「ひやぁ……やめ……あぁ……うご、かすなぁ……あん……っ!」
疾風が自分の中心を馴染ませるように腰を振り、肉壁を刺激する。
俺はどうしてしまったんだろう?
嫌悪感が消えた訳ではないのに、疾風の動きに、どこかで期待している。
俺は、ゴクリと喉を鳴らした。
「葵先生……動いても良い……? 俺、もう……我慢できないよ……」
「そっ……そんな事、聞くな……!」
羞恥を感じた俺が、尻をキュッと締めてしまうと、後ろから「クッ……」っと息を詰める気配がした。
それでタガが外れたらしい疾風が、俺の腰をガシッと掴み直す。
「いくよ、葵先生!」
声を上げた疾風は、一気に抜けるギリギリまで肉棒を引き、すぐにまた根元まで押し込んできた。
「あ、あぁん……っ!」
最初の挿入時とは違う激しい攻めに、俺は何度も声を上げて喘いだ。
「あぅ……ふぁっ……」
「あぁっ……やん……」
疾風の激しい動きが、俺を通して美月にも伝わり、二人分の嬌声が部屋中に響いた。
疾風が突く度に、俺も美月の内に入り込み、美月に締め付けられる。
前も後ろも気持ち良過ぎて、頭の中が、快楽でぐちゃぐちゃに掻き混ぜられるようだ。
俺が快感に翻弄されていると、飛鳥がいそいそと背中から降り、身体が少しだけ軽くなった。
「立花先生、僕も気持ち良くしてよ。……疾風と美月だけ、ズルい」
今まで司令塔の役だった飛鳥が、ズボンを脱いで、俺の鼻先に高ぶりを突き付けてくる。
何も考えられなくなっていた俺は、特に躊躇いも無く舌を出し、飛鳥の小さな高ぶりを舐めた。
すでに硬くなり初めていたソレは、俺が舐める度にビクビクと反応する。
いつも余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)な飛鳥が、俺を見下ろしてゴクリと喉を鳴らす。
「立花先生……僕の、咥えて……」
飛鳥に命じられるまま、俺はぼんやりと口を開き、そっと飛鳥の屹立に唇を這わせる。
先端を軽く咥えてやると、俺の頭に触れた飛鳥は、まるで「足りない」と言うように喉奥まで熱棒を押し込んできた。
俺はむせそうになるのを必死に堪え、飛鳥のモノを舐め回す。
飛鳥達に比べれば、全然拙い舌使いだろうけど、口内の熱棒は少しずつ硬さを増してくる。
疾風が後ろから突く度に、その膨らみが喉奥まで入り込んで、凄く苦しい。
それでも必死に飛鳥の怒張を舌でなぞり、染み出てくる苦い汁をすすってやれば、飛鳥が熱い吐息を漏らした。
前から後ろから、俺を犯す三人の荒い呼吸を聞いていると、否応なく俺の興奮も煽られていく。
ただ快楽を貪るだけの獣に成り下がった俺は、いつしか自分から腰を振り、疾風の動きに合わせて美月を犯した。
「あぁっ……アオ……先生ぇ……いぃ……」
快感に喘ぐ美月が、小さな尻穴をキュウキュウと締め付け、俺の男根を呑み込もうとして蠢(うごめ)く。
前も後ろも犯し犯され、四人で余す所無く、官能を貪る。
そして最初に達したのは、意外にも飛鳥だった。
「んぅ……もうイく……先生、飲んでっ!」
叫ぶように訴えました飛鳥が、俺の頭を両手で押さえつけ、より深く肉棒を突っ込んできた。
喉奥に叩き付けるように熱い濁流を注ぎ込まれ、官能を覚えた俺の身体が、ゾクゾクと震える。
そして絶頂に達っした俺は、美月の内に熱を放出し、俺を貫く疾風のモノをギュッと締め付けた。
「くっ……!」
「ふああぁぁぁん!」
小さく息を詰めた疾風が俺の内に熱を放出し、美月が腹の間に飛沫を飛ばす。
俺と美月は何とも言えない解放感に身体を振るわせ、四人の荒い呼吸が部屋を満たしていた。
男女では味わえない特殊な快感。
家庭教師と生徒の関係の上に、男同士で身体を繋げる背徳感。
甘美な刺激に支配され、もう何も考えられない。
そして俺は、堪え難い淫靡な世界に堕ちていく。
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