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第5話 おまけ※
ルゥその後 <一人称ストーリー>
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シフォンの話では肇の身体の毒素は全てじゃないが抜けた様子、彼が薬を調合しなくても、何とかなると言う事が分かって心から安心した。
あの後、俺は三人に説明をした。
少し恥ずかしい気持ちもしたが、それは自業自得という事はちゃんと理解しているつもりだ。どうしてそうなったのか、その理由から話し始める。
シフォン、ノエル、コウの3人は、黙って話を聞いてくれた。
倒れてるのを放っておけなかった。こっちの世界じゃ病気をほとんどしないし、看病だってした事がない。
だからこそ自分なりにどうするべきかを考えた結果、あの方法になった訳で――
話が終われば、ノエルとコウは納得してくれた。けど、シフォンだけが不満な顔をしているのが俺には分かった。
少しでも長く居ると表情が読めるようになるもので、この顔をしている時は、大抵アレが待っている……。
ノエルに教えてもらった1つの『可能性』
それを試す行為、その行動がシフォンの怒りを駆り立てたんだろうな。
「それじゃ、俺達帰るね」
「う、うん。玄関まで送ります」
森の奥へ歩いていき消えていく二つの影。
それを見送り終わった時、シフォンが俺に話しかけてきた。
「ルゥ。私と来なさい」
「……」
言われるがままシフォンに着いて行った先は、シフォン本人の部屋だった。
彼に誘われ中に入ると、鍵が閉まる音。あれ、部屋ってカギ掛けれたっけ確かカギ穴はなかったはず――そう思いながらドアを見ていると、体が引き寄せられた様に倒された。
「……っ」
体を起こすと、そこはシフォンのベットの上にいた。
「し、シフォン、様?」
「少し、……甘やかしすぎましたね」
『これはいつものお仕置きだ』そう思っていたのだけど違う。いつもと表情が違う。
相手の目がいつもより据わっているのを見て背筋がゾクっとした。
「今日はお仕置きを兼ねて躾けをしましょう」
「え?」
「ここに来た日に、たっぷりと教えてあげたと思ったのですが……」
言いながら右手で両腕を押さえつけられ、もう片手は服をゆっくりと脱がされる。
そう、あの時もそうだった。ゆっくりと愛撫されながら服を剥ぎ取られていった。自分の気持ちと反して与えられるモノ―― 思い出した俺は、相手の行動を拒んだ。
「や……やめ――っ」
「また、言葉使いを忘れたんですか?いけない使役ですね」
そのままシフォンは、ひらけた胸元に口を持ってゆく
「……う、あっ……ぃやぁ」
身体を口で優しく愛撫しながら、今度は漏れる声を口で塞いで来る。
「ん……ふっ…」
体が疼いて震わせる。その時、手が離された。
「……?」
俺の手はいつの間にか紐で縛られていた。きっとシフォンの魔法か何かだろうな。動かない両手、そのため身体も思うように動かず、あいつの目を盗んで逃げる事も出来ない。
「今日は、マダラから面白そうなのを貰ってきたんです」
そう言って出したのは、何か透明の液体。もう一つ、何か長い――いや、太い棒のようなモノだった。
魔界じゃ見た事がない。俺は、シフォンに何かされる恐怖より見た事がないソレに興味が湧いていた。
(あれは…何だろうか。何か、とても……卑猥なモノにも見えなくは…)
「おや。興味を示されてしまっては、意味がありませんね」
見た事が無いものへの恐怖を期待してたのか、予想外の反応を見せた俺にシフォンは突然、何かを目に覆ってきた。
「な、何?」
頭の後ろからは縛る音。目隠しをされたみたいだ。
見えない視界は、また俺に恐怖を駆り立てた。
取ろうにも両手も縛られている。分かる感触があるとすれば、シフォンの手や肌の温もりくらいだ―― 見えない動きが下半身に止まり、俺が履いているズボンを下ろし、それに対して身体が過敏に反応してしまった。
「……感じてるのですか?」
「ちがっ。これ外して……イヤだ!」
せめて目を覆っている布だけでも外して欲しい。
そう頼んだとしても、シフォンに無視されてしまう。今、俺の姿は肌を露出させられた状態に違いない。だけど、自分で確認が出来ない。
「……いや、だ。シフォン、ヤだ……」
「様を付けなさいと、言ってるでしょ」
下半身。主に恥部に風が当たるのを感じて、身体を捩って隠すように勤めるも、相手の手がそれを拒む。
「私は、そんな事して良いとは言ってません」
「――っ」
段々と恐怖の中に情けなさも覚え、涙が出てくる。
何故、こんな事されるんだ……言う事も聞いてる、敬語も頑張ってるつもりだ。なのに、それなのに―― 今度は俺の恥部に何かが当たった。
「ひゃっ!冷た……」
これは何だろうか、液体……?
身体の下半身がヌルッとした何かが覆う、その次に来た感触は手……シフォンの手が、俺の恥部を撫でるようにヌルッとした何かをのばしてくる。
「ぁ……ふぁッ!」
見えないのが怖い、だけどそれが―― 違う、俺はそこまでプライドを捨ててない。自分の心を維持しようと、声を抑えようとしていたのに対しシフォンが話しかけてきた、俺の耳元で――
「ほら、分かります?たってるのが」
シフォンが俺の恥部……ペニスに手を触れた。自分の身体だ感じてたのは分かっていたのに、ソコを触られて初めて形を理解する。
「っ……目隠し…外して…ぅ」
見えないのが恥ずかしい、見られてると思う事が恥ずかしい…頭が変になりそうだ。今、自分はどんな姿を相手に晒しているんだろう。そんな事考えたくもない。
次に自分の身体にきたものは痛みだった。尻から中にかけて何かが入ってくる…最初はシフォンのかとも思ったが、何かが違う。
「ちゃんと飲み込みなさい」
「……っや、ひゃぁッ」
俺の手に触れたのはシフォンの手にそして、何か太いものだった。これは自分が考えている物じゃない。もしかして、さっき少しだけ見せられた此処の世界ではないモノだろうか
あんな変な物を俺の中に入れたと言うのか……イヤだ、取ってしまいたい―― でも、縛られている手が互いに邪魔して届かない、取ろうともがくほど入っているのが動いて食い込む。
「あ――ッ」
シフォンを求めて闇を彷徨う。
何処にいるの?お願いだ、俺を自由にして欲しい。 その一心で相手を捜し求めた。見えない闇は俺の心も身体も支配する、何もされないと言うよりも辛くて苦しい仕打ち。
すると少しずつ沸々と何かが俺を追い立てた。
何か身体が熱い……入れられていた物すら、何か別の感情が押し寄せて来る。苦しい、息が苦しい、身体が重い―― いったい、俺に何が起きてるんだ。
不安で仕方がない俺の元にシフォンが近づいてきた、ベットが揺れたことでそれが分かった。
「シ…フォン……たすけ……」
でも、この感覚……何かに似てる。俺は知ってる気がする。
「……少し時間が掛かりましたね。さっきのは“媚薬”…と言う薬だそうです」
それが何で……薬?もしかして、最初に塗られたあれが……
「人間は、不思議な物を使ってるみたいですね。でも、今、良い感じに頬が染まってます」
「み、見るな…アぅッ」
顔を撫でられ慌てて背ける。だけど動くだけで、身体に痛みに似た快楽が俺を支配する。媚薬とは何なのだろうか……こんな、自分の理性を捨ててしまいそうになる道具を、人間は使うと言うのか、魔界…いや、悪魔より狂ってる…そんな気がしてならない。
「限界みたいですね」
「――っいやぁ…やめっ 触らないでぇ!」
シフォンの手が俺のペニスに当たると亀頭を刺激された。刺激が下半身に痺れを起こして、俺は悲鳴の様な声を上げた。
「……うっく……ぅ」
「……はしたないものですね。さぁ…私はあなたの『ご主人様』です。それは、理解してますか?」
泣きながら俺は何度も頷いた。
俺は刺激に耐えられなくてイッてしまった……。
それも勿論、自分にとって恥ずべき事だけど、それよりも、そんな姿を見られた事が一番の苦痛だった。
「誰にでも尻尾を振るように、躾てたつもりはありません」
「分か…ってる」
返事をすると今度は俺の乳房に手が当たり、抓られる。今度の刺激は、身体だけでなく頭にまで響いてきた。…その痛みに声が抑えられない。
「ひゃっアッん」
「敬語、忘れてますよ。さぁ…もう一度、私との関係を思い出してもらいましょう」
見えない……顔が見えない。
顔が見たい、あいつの…シフォンの顔がみたい――
「……お願い…します。顔、みたい…です」
俺は何をしているんだろうか、発情の時と違い理性は残ってる。
でも、それに似た感覚が身体が支配してくる。疼く身体を収めたくて、もっと可笑しくなってしまうのを押さえたくて、俺はシフォンに許しを請う。
すると光が目に入ってきた。闇から明るい所へ目が慣れるのに少し時間が掛かったが、自分の姿を見て逆に恥ずかしい気持ちになる
シフォンは何も言わない…ただ見ているだけ
「……外して…下さい」
また俺は請う。
その言葉にシフォンは質問してきた。
「何をです?」
その言葉に俺はもう一度言う
「お……しりの……お願い、します」
言葉にするのも恥ずかしいけど、言わないと楽になれない。
伸ばされた手は、俺の後ろへ後孔の物をゆっくりと取り去られる。身体から抜かれる刺激が伝わった。
「あ……ッ」
「さぁ、取りましたよ」
……ダメだ。楽になったどころか、疼きが収まらない。俺は近くに居るシフォンへ身体を近付けて、擦り寄った。
理由――そんなのは単純だ、楽になりたかった。シフォンの手で身体の熱を解して欲しかった。
「シフォン……様、楽に…なりた…ぃ」
擦れた声でそう頼み込むと、シフォンは体を引き寄せてきた。そして、俺の口に、口の中に舌が入ってくる。絡み合う舌は、全身が性感帯みたいになっている俺にとっては強い刺激。
「……ンッ……ンンっ」
手にも身体にも力が入らない。舌使いに体力を持っていかれた気分だ。
そのままベットに横たわるように寝かされ相手を見た。
「シフォンさま……」
シフォンが覆いかぶさるように俺を見下ろしている……そして――
「あぁッ……ひゃぁ…ん」
ペニスが後孔の先…俺の中にゆっくりと入ってくる、これは焦らされているのだろうか…とてもこそばゆい。
「お願い…しま……もう…」
奥に深く刺さる……お腹が苦しい。
「彼方は、私の夢魔です」
返事が出せない俺は、何度も頷いて相手へ返していた。
いつの間にか自由になっていた手をシフォンの肩から後ろへまわしてしがみ付く。抑えられない声は、気持ちが止まらないせいだろうか―― シフォンもいつもより優しく感じてしまうのは、薬のせいなんだろうか。
色々と考えてみるものの頭が回らない。
「シフォン…さま、シフォン様……」
何度も名前を呼び、相手を確認する。
シフォンも優しく抱きしめながら、俺の口にキスをしてくるも身体の熱はまだ取れない。
早くハヤク……収まってくれ。
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いつまで、こうして淫れていたのだろう。
肇の事で注意を受け。
そしてその後は、シフォンに求めるようにしがみ付き、身体を動かしていたのは覚えている……発情の時は意思とは別のものが働いていたが、今回は自分の意思でシフォンを求めた―― それは自分で分かっていた。でも認めたくない気持ちが俺の中で邪魔をする。
「……気持ちよさそうな顔ですね」
俺がぐったりしてる顔を覗きこんで、シフォンがそう呟く。
「ふぅ…それにしても、貰った液体の効き目は凄いですね……これは、後で伝えておきましょう」
そう言いながら、頭を撫でる手は凄く気持ちが良い。少し体温が低いのか、丁度良い冷たさが肌を伝わった。寝かかっていた俺は、そのまま心地よさに重い目蓋を閉じて眠りに付く。
寝息をたてる俺にシフォンは布団を掛けてくれたみたいだけど、それは、寝てしまっているから確認は出来てはいない。
「……今度、これを調合してみましょうか」
まさか、そんな話をしてるのも知るよしもない。
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