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幕間2

<マダラの世間話を含めた ここまでのあらすじっぽいもの>  いらっしゃい。幕間?  あー……。オイラに何か話せて事か。しょうがねぇなぁ……  此処はオイラの店、特に名は無いから『骨董品屋』とでも呼んでくれ。  表向きの商売はボチボチだ。  俺の仕事は表向きは雑貨屋みたいなモンだが、裏稼業があってね。  それがこれ『彼岸花(ひがんばな)』だ。裏のお店に興味あるのかい?  お客さんもモノ好きっすな♪ 説明してやるとメインは10代。ほとんど少年だけどね。  自分より大きいのを調とか無理ですから青年とかは居ないな……。  お。そこの人、残念って顔してますね。  俺は魔族でも非力なもんで、ないから押さえられないのでね。  まぁ、簡単に纏めりゃ、色物をこっそりと売る商売ですぜ♪  さて、どうして少年が多いかと言うと、ある人がよく持ち込んで来るんですよ。  それが皆さんも知る。  あの人の魔法で瓶に詰められた(ほとんど)魔族を俺が貰ってるって感じですね。  え、シフォン様から買うとか嫌ですよ、勿体無い(お金が)でしょ?  あの人にちょっかい出すのがいけないと思うけどね。  ああ見えてあの人怒ると怖いんだよ。いや、嘘じゃないよ本当本当――うん。そのせいで噂がたってしまってですね。 『魔力を求めて行ったやつは最後には、全てを食らわれる』  聞いた事あるだろ?  だけど実際は食われたんじゃなくて、オイラが貰ってる訳だ……って、どっちにしても全て失ってらっしゃる? こりゃ笑える――それにしてもシフォン様と知り合って懐は潤いまくりですなぁ。いやはや有り難い♪  いつか、姉さんとの馴れ初めも話せると良いんだけどねぇ。  そうそうマール。あの子はシフォン様から貰ったのとは違いますよ。  あれはオイラが拾った夢魔だ。だからこそ純粋な少年なんだけど、拾って数日後に俺の隙を突いて脱走出来た訳ですさ。  あの時は焦ったが脱走先が幸運、と取引出来る事になった。それがルシファーの元を出入りしている伯爵――  マールは、ルゥとも知り合いみたいだね。  この間も店に来たから知ってるよ。あ、って言うのは、オイラが付けたシフォン様へのあだ名だよ。  失礼、脱線しちまった。  あの子は本当に純粋でね、夢魔の仕事についてまで聞こうとしたくらいだ。だが、俺からは教えない、それは飼い主の仕事だからね。  さて伯爵は今後どうするのか、オイラはとても楽しみさ。  何も教えなかったけど、代わりにルゥにはある物をプレゼントしたなぁ  姉さんも喜んでくれて何よりだったね♪(※3話オマケ参照)  ……え、こりてないとか、オイラ意味がワカラナイ。  さて、次は真面目な話をしようかな――  その後は次元の緩みで人が落ちて、姉さん達は巻き込まれたみたいだね。  誰のせいとはいわないけど人間の名を(とし)。  彼には姉さんが口を酸っぱくして言ったみたいだけど、嫌な予感が的中。  最初にルゥが「発情」して次に肇自信が倒れてしまった。  発情はそのままの意味だ。  夢魔のエロスイッチとでも呼ぼうか、人間界で例えるなら自然の『』みたいなものさ。そのスイッチが完全に入ってしまったら、取るにはヤるしかない。  肇の場合は環境の空気、この世界の気は毒素を含んでいる。人間には害なんだなぁ。  すぐ倒れないのが救いだが長く居ると昏睡状態に陥ってしまう、その上ルゥの“魅了”これは魔の者にとっては好物だが、これも身体に毒なのが人間や天使――まったく難儀だね~本当に。  肇は空気と魅了を同時に受けて倒れてしまった。と言う事さ。  それにしても、何で倒れたんだろうね。ルゥが魅了を大量に放出するような出来事が無い限り、倒れるほどの害を受けるとは思わないんだけどなぁ。  まぁ、俺が首かしげてもしょうがないか。  そう言えば、あの子ってば人間にご奉仕したようっすね。  あ、姉さんにはナイショにしてくだせぇ。  姉さん怒らなかっただろうか……。  いや、俺は姉さんの嫉妬の話をしてるんじゃないんだ。  昏倒で倒れた人間へご奉仕は夢魔にとっては朝飯前だけど、ルゥの場合は別だ。  やった事がないのもあるだろうけど、アイツの魅了がある事が問題――魅了状態の身体の関係は人間にとっては害だ。  夢魔と魔族にとって『魅了は好物』って意味が関係している。  魅了は相手へ流れ込む事がある。それを昏倒状態の人間にしたらどうなると思う?  ……そりゃぁ、もうでしょうな。  それも姉さんは恐れていたわけさ。それなのに、難無く毒素だけ抜く事が出来たのは凄い話だけどね♪  さて、もう良いだろ?こっちも暇じゃないんだ。  何も買わないなら帰った帰っ――ん?どうしてルゥと肇の事知ってるかって?  ふっふっふ、ナイショ♪ いやぁでも姉さんから『媚薬』の効果聞いたときは、調教に使えると思えましたわ、人間のモノはやっぱり楽しいですね。 ……あ、あれ、いつの間に、姉さんいらっしゃっ―― ちょ、それ死にま 閉幕

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