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つつ……っ。
「~~っ、んうぅ~っ」
内膝から腿へと指が触れて、確実に熱がうねる部分に守弥の指が近づいている。
怖い。
熱と疼きが渦巻いている下腹が露になれば、きっと守弥はあきれてしまう。
優しいから「大丈夫だ」と言ってくれたけれど、こんなはしたない状態の自分をさらけ出すのは怖くて仕方ない。
でも、自分は頷いてしまった。
観念するしかない。
「…………っ、……ひあ……っ、ん……っ、んん……」
何度か角度を変えて守弥が唇を啄まれ。
「咲良」
「んん……っ」
唇の合わせ目を舌がなぞっていく。
何かを促しているのは分かるのだが、そのは意味を咲良は分からない。
「んぅ……?」
「咲良、少し口を開けてくれ」
「…………はぅ……?」
言われるままに口を開く。
クチュ……。
「ん?……っふ……?」
唇を割り開いたものが、歯列をも通り抜けてきた。
『これは……、何……?』
滑らかで、柔らかく。
熱く。
………………甘い。
「んぅ…………っ、……っふ、ん……ン……ぅ」
それは咲良の舌に愛しげに触れ、舌根を突いて内頬から上顎をなぞる。
それだけでシナプスに過剰な位の電流が駆け抜け、脳内を灼く。
「ん……っ!」
咲良の口内を味わって、熱が抜けていく。
それを追いかけるように咲良が舌を伸ばすと、しっとりとした唇に捕らわれた。
「咲良……咲良……」
「ンゥう……っ」
差し出した舌に、やわやわと当てられる歯。
それだけで背中も腰も下腹もビリビリと甘い痺れが走った。
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